5月12日 伊東豊雄さんの改修案

池本英子さんより「物理学者の故水戸巌先生の本が出版されました。チェルノブイリの事故の時に私が以前住んでいた神奈川県座間市で講演をお願いをしたことがあります。その次の年にご子息お二人と一緒に冬山の剱岳で遭難して亡くなられました。三年前の福島原発の事故が起こった時には、水戸先生が生きていて下さったらどんなにか大きな力になってくださったかと思いました」。
本日夕方、千駄ヶ谷津田ホールで伊東豊雄さんと中沢新一さん、森山高至さん、松隈洋さんで国立競技場の改修案の発表会あり。430人満員。相当前から予約をお断りしなければならず、しかし当日来ない人もいて、くれば入れた。共同代表たちは森桜指揮のもと、よく働き、岩波ブックレット「異議あり、新国立競技場」も50冊近く売れたという。
伊東さんは「敗軍の将兵を語らず」と思っていたが、と前置きして、だけど2ヶ月の短い期間でも真剣にあそこに競技場を建てようと考えた人間にしかわからないことはある。コンクールの伊東案もパースを見るだけでは四角く屋根のあいたあまり個性的でないプランと思ったが、説明を聞くとザハより二〇メートル近く低く抑え、まわりの水辺を渡る風がスタジアムないに入るようなしかけ、開閉式屋根が必要なら一番無理なくかけられる方式を採用といちいち、必然性があるのだった。そして今となれば一番工期も短く、工費もかからないのは改修であろう、という事で改修案を示された。自分がやるつもりはなく提案だけだという事だが、「費用はおそらく半分ですむ」と言明。とても刺激的な一夜だった。

池本英子さんより「物理学者の故水戸巌先生の本が出版されました。チェルノブイリの事故の時に私が以前住んでいた神奈川県座間市で講演をお願いをしたことがあります。その次の年にご子息お二人と一緒に冬山の剱岳で遭難して亡くなられました。三年前の福島原発の事故が起こった時には、水戸先生が生きていて下さったらどんなにか大きな力になってくださったかと思いました」。

本日夕方、千駄ヶ谷津田ホールで伊東豊雄さんと中沢新一さん、森山高至さん、松隈洋さんで国立競技場の改修案の発表会あり。430人満員。相当前から予約をお断りしなければならず、しかし当日来ない人もいて、くれば入れた。共同代表たちは森桜指揮のもと、よく働き、岩波ブックレット「異議あり、新国立競技場」も50冊近く売れたという。

伊東さんは「敗軍の将兵を語らず」と思っていたが、と前置きして、だけど2ヶ月の短い期間でも真剣にあそこに競技場を建てようと考えた人間にしかわからないことはある。コンクールの伊東案もパースを見るだけでは四角く屋根のあいたあまり個性的でないプランと思ったが、説明を聞くとザハより二〇メートル近く低く抑え、まわりの水辺を渡る風がスタジアムないに入るようなしかけ、開閉式屋根が必要なら一番無理なくかけられる方式を採用といちいち、必然性があるのだった。そして今となれば一番工期も短く、工費もかからないのは改修であろう、という事で改修案を示された。自分がやるつもりはなく提案だけだという事だが、「費用はおそらく半分ですむ」と言明。とても刺激的な一夜だった。