清水さんがあげてくれた資料から、JSCの計画はIOCのアジェンダ21に抵触していることが明らかだ。これは1980年代のリオの環境サミットを受けて1999年に同じリオで採択されたもの。なんとIOCは「出来るだけ既存のスタジアムを使え」といっているではないか?「どうしても既存の改修では出来ない場合に限り新築を認める」といっているが、その「出来ない理由」がトラックが8レーンしかないこと、これは陸上を国立でやらなければいいだけの話。ザハ案だってどうせサブトラックないんだからさ。しかも陸上はオリンピックのもっとも基本になる由緒ある競技だが、通常8万なんて集められない競技で、4000万円もの賃料を払って国立を使うことはできない。それと130平米、都の道路に飛び出している既存不適格。でも1964年以来、都に賃料を払って何も問題は起きていない。上野の松坂屋だって、公共道路の上に連絡通路をかけて誰も文句をいっていないではないか?
「新設の場合でもその土地の制限に従わなければならず、文化、環境、景観などを壊してはならない」という条項にも背馳。15メートルの風致地区で70メートルオーケーのコンクールをやって、あとで都の都市計画審議会で何の論議もなく追認させたんだから。IOCにお仕置きをしてもらわなくっちゃ。
都知事選当日。いつもは早く不在者投票をすますのだが、今回はぎりぎりまで見極め、もし脱原発の候補が勝つようならば、そっちに入れようかとおもっていたが、保守政権の推す候補の有利は変わらず、結局、二人の候補のサイトと政策をきちんとよみ直し、人柄と政策でいれた。8時ちょっと過ぎに「世界一の都市」をめざすという候補でもう当確がでてしまう。この人のポスターには「都民一人一人が輝くオリンピックを」と書いてあったが、なんという空疎なスローガンだろう。美濃部さん以来、私は都知事選で勝ったことがない。早く政策も作って立候補した人に降りろと行った人々、元首相二人掛かりなら勝てるかもと思った人々、(私も一瞬そうぶれたことを恥じる)いろんな人の動きが面白くも恥ずかしくもあった。政治はそんなものだ、という人もいるが。田母神候補60万票をどう見るかも・・・。