12月14日

ものすごく仕事が混んでいるから週末は静かにしているつもりが、急遽、新宿へ「東電テレビ会議」を見に行く。これ東電はずっと本店と福島第一と福島オフサイトセンターと新潟柏崎刈羽原発と福島第二とテレビ界線で結ばれており、今もそうかもしれない。ポレポレ東中野の福島映像祭で見逃したので。「本店本店、たいへんです、三号機が爆発しました」といった吉田昌郎所長の僻語だけが伝わるが全体はどうだったのかということ。よく公開したなとも思うがこれでも49時間中10時間のみ。その中の四時間分を人名などは責任者以外ピー音で隠している。しかし当時福一でがんばった社員は消してほしかったかどうか?

臨場感がすごい、資材班、復旧班、電源班、福利班などがそれぞれ広い中にいる。被災直後の混乱の中、現金がない、被爆を恐れて誰も水や資材を届けてこない、仕方ないからいわきまで迂回して福一から6時間かけて買い出しに行く。本店はそれに気付かない。社員のマイカーのガソリンを抜き、バッテリーを直列で並べ、動力にする苦労。ベントや注水にしゃかりきな吉田所長に、総理官邸との交渉やプレス発表の確認作業までが覆い被さる。刻々、状況の悪くなる格納容器。

必死の作業ではあるが、それほどのことはできていない。こういう過酷事故の備えがまるでなされていないことに驚くばかりだ。バッテリーやオイルやケーブルがなぜ備蓄ないのか?

消防車といってもがれきと水の中をどう動くのか? 震災時の自衛隊の美談はさんざん聞いたが、ここでは被爆を恐れて指揮官が出さない。いざというとき動けない自衛隊は国民をすくえるのか? 用語も含めわからないこともたくさん、何度でもインターネットで見よう。