朝からみまくり。『石炭奇想曲』(北海道文化放送)夕張炭坑の閉山と行政の経営破綻、しかし石炭は相変わらず輸入中、火力発電ががんばってくれないと原発なしで暮らせない。それはどこからくるか? ベトナムで炭坑技術を伝える日本人たち。日本にもいくらでも石炭はあるらしいが、掘るのが高くつく。それと化石燃料悪者説の国際宣伝による。
『水になった村』は友人大西暢夫さんの作品で既に数回見ているのでこの間に温泉とご飯。
松川賞は若い二人、『ホッパーレース』(環境テレビトラストジャパン)雲霞の大量発生は実は農薬使用が原因だった。天敵を殺してしまうから、という科学ドキュメンタリーはアジアの生物学者たちの戦いを紹介してすばらしいが、やや国際会議などの場面が多すぎた。
『桃と小桃と小桃丸』は鎌倉で女性で初めて漁師になった桃子さんと高校を卒業して弟子入りした小桃さんを描く。鎌倉の海のすばらしさ、イナダはあんなおっきいのに300円にしかなんない、しらす漁はとっても大変など知らないことがいっぱいわかる。もう少し彼女たちの背景を突っ込んでほしかったかな。なんとしっかりした少女だろう。
『いって・らっしゃい』(東京シネマ新社)カザフスタンには1937年に沿海州から強制移住させられた高麗人19万人がいる。いっぽう1944年にカフカスから強制移住させられたチェチェン人が50万人もいる。ほとんど日本人が知らない話。在日三世の姜信子さんとチェチェン人ジャーナリストザーラさんがぞれぞれの問題を追いかける交わるようで交わらない旅路。チェチェンの歌とアリランがハーモニーとなるが、やっぱりわからない。姜さんの明快なゲストトークでそのわからなさの原因はよくわかったのだけど。
『スケッチ・オブ・ミャーク』(大西功一監督)宮古島に伝わる神歌を継承する人々の話。宮古へ行ってみたくなる。しかしゲストトークでは、ことし神司が決まらずに100もの神行事ができないという。神司は50代の既婚の女性の夫の名を書いた紙をふって決める。独身者や島外の女性はなれない決まりだ。最近は島外から嫁いだ女性でもいいではないかということになりかけているらしい。しかし今年あたった人は固辞。あまりにも神行事で忙しく、負担が大きいせいらしい。だから3年交代だそうだが、やめてからも後進の指導もありビッチリ9年はかかるという。夜は懇親会。料理がおいしい。
霧島酒造さんの焼酎もおいしい。