1月17日 戦争展を見る

鳥取大の家中さんとお昼ご飯。七尾一本杉通りがJTB旅の交流文化賞をとったので、授賞式に上京。新宿も見せるところもないが、高層ビル街、雪のあとで風身を切るごとく寒く、三角ビルの最上階からただで東京を見る。遠くに秩父や丹沢が見える。42階に総務省の戦争に関する施設あり。短期で軍人恩給をもらえない人、シベリア抑留になった人、満州から引き上げた人々の労苦を伝える為の施設とか。これを聞いたらソ連や社会主義に対する敵意がますだろうというばかりの説明。たしかにソ連が戦後に捕虜を酷使し死に至らしめたことは国際法違反だが、それなら中国の捕虜収容所の洗脳、アメリカの国際法違反の空襲や原爆投下、そもそも満州開拓と言う侵略政策をとった日本という国の間違いや、重慶爆撃、南京虐殺も展示しないと、いかにも日本人が被害者であるかのような印象を与える。説明員のおじいさんに失礼ながら一言「こういうことを引き起こしたのも日本の間違った膨張政策でないのですか」というと、おじいさん、色をなして、「そういってもあの頃は世界恐慌で職はなく、飢饉で娘を身売りするなど日本人は国内で食べて行くことができず、新たな大地を求めるしかなかった」という。では国内で行き詰まったら、国外に武力とともに出て行っていいということか。さすが鳥居正子さん、「まったくいまと同じ情況やね。こわいね」