11月1日 リブロ・トーク

永井愛さんの『こんにちは、父さん』を見に行った。平幹二朗さんがやると町工場のおやじもリア王みたいな叙事詩になっちゃうのだな。いい意味で。普通の庶民の暮らしの中にドラマがあるということ。それにしても小泉ネオリベ内閣のツケの大きさに愕然とする。小さなまっとうな仕事をする技術のあるつつましい人々を日本から一掃してしまった。永井さんと会うとすぐハグしちゃう。話さないでもわかっているよ。
夕方、中島岳志さんと池袋リブロで『帝都の事件を歩く』のトーク。本郷を舞台に一高にいて華厳の滝に飛び込んだ藤村操の話から、漱石へ、井上日召へ、朝日平吾へ秋葉原事件へとどこまでも広がって行く話。どうやっておわらそう、と。それにしても中島さんの声は大きい。政治家向きだ。打ち上げは尖閣列島と竹島と都知事選で酔いながらも勉強になった。