震災日録 11月27日 鎌先温泉

朝、長面浦に舟を出し、筏から引き上げた牡蛎をその場で食べた。海水の塩辛さはあるが、ミネラル充分の味の濃い牡蛎。引き上げるとムール貝もびっしりついている。こんなうまいものはない。牡蛎をたくさんもらって昼過ぎまでに仙台文学館へ。今年の講座は円朝というテーマが地味なのか、震災のあとだからなのか、人数は例年の半分くらいだが、熱心な方が多い。円朝も安政の大地震や農美地震を体験した人。きょうは累が渕、牡丹灯籠の話をしたが、30分まちがって3時すぎには終わってしまった。
真理ちゃんが来てくれて、車で鎌先温泉まで走る間、半年ぶりの話をいろいろする。鎌先の最上や旅館の湯治部で丸森の緑山の菊地さん夫婦とあって持って来た牡蠣やムール貝を調理してお酒を飲んだ。こんなふうに何時でも入れるおふろがあってだらだら話したり飲んだりしているのが一番幸せ。ここは秘湯を守る会の宿。素泊まり一泊4000円。切り傷にきくという泉質は大変いい。源泉掛け流し。