震災日録 11月5日 飯田屋

ひるすぎ台東区の合羽橋の図書館ホールで一葉について話す。最近、映像を見せずに話だけでどうみんなの想像がわくか、話す力を試しているところ。というのはやたら凝った映像ばかり見せられるがあと何も残らない発表をさんざん聞かされたから。
帰りに本を売りに来てくれたヤマサキに飯田屋のどじょうをおごる。マニュアル通りではない対応に心寛ぐ。「父が生きていた時に連れて来てもらいました」というと仲居さんは「あらー。おとう様今ここにいらっしゃいますよ」だって。リッチモンドのフロントはこんなこと言えまいな。ヤマサキは気を使わない人とこうやって飲むのが最高だね、といいつつどじょう鍋よりネギをさっと煮て食べている。白木のネギ箱のネギがなくなると仲居さんがまたはこんで来てくれてうれしい。
そのあとヨコハマのKAATでやなぎみわ『海戦』を観に行き、アフタトークで飛び入り、築地小劇場やそのころのモダンガールについて少し話した。前は一緒に研究会をしていた五十殿利治さんとも一緒で楽しかった。