震災日録 10月27日 夕日が沈む頃

朝、お宮の祭礼。海岸ベリを御神輿が走りまくる。ここのお年寄りは聞き書きをしている間でも手を休めない。小豆の皮を剥いたり、網を繕ったり、本当によく働く。かんじのいい小振りな資料館、その上に木の椅子やテーブルの図書室、そしてかつて粟島馬を放牧したマキを見に行った。馬と人間は共存しつつも、畑を荒す馬を捕まえてマキに追い込む作業は花見時のお祭り気分だったらしい。天気はすっかり回復して、海は青い。
帰りの船は快適だった。おりる間際にすばらしい夕日が沈んだ。画家のともちゃんと瀬波温泉によって帰った。もう島に帰りたくなる。次はタラ鍋を食べにおいでと島の人がいった。海は荒れるらしいが。