震災日録 10月26日 公共土木事業

海はしけた。きのうはフェリーも欠航。今日午後3時半はどうにか出た。
夜はお祭り、宵宮である。鳴り物入りでない、しずかな村の祭礼だ。一人一人のお年寄りが純真で、恥ずかしがりで、女性は特に、頭に手ぬぐいやタオルをまきその上に帽子をかぶって顔を隠している。カメラを向けると顔を隠す。竹富島と人口規模や水牛車をやっているところは似ているが、竹富はかなり観光化がすすみ、こんなうぶでかわいらしい感じの人はそうはいない。そうはいってもかつて出稼ぎを多く出した村は高齢化し、村の土木工事は島外からの人がきてやっている。防潮堤、崖崩れの修理、住宅工事、夏の観光シーズンが終わったいま、それらの働き手が民宿に泊まっている。夜中に太鼓をどんどん鳴らしながら若者たちが回ってきた。やれかかといって「早く母ちゃんは起きて赤飯を炊け」という合図らしい。きのうばあちゃんにごちそうになった赤飯もしるこも小豆からばあちゃんが育てたもので絶品だった。民宿たてしまの食事も珍しいものばかり。カメノテとかブリの内蔵のキムチ和えとか。お酒が進む。