震災日録 7月27日 はじめての信濃境

初めての信濃境。そこの広い家を借り切って毎夏、ヤマサキを中心に谷根千夏合宿のようなことをしているのだが10年来、行ったことがなかった。小島政二郎が「眼中の人」に書いているように、下町育ちは気い使いなので、人の多いところに行くと気ばかりつかって疲れるから。この件、四半世紀、ヤマサキをうらやましがってきたこと。

彼女は気を使わず体を使って、結局は人が気を使わなくてすむ空間を作ってしまうのだ。最初の日は十人くらいで静かだった。ゆっくり話せた。