震災日録 6月6日

今日は夕方、北上次郎さん、岡崎武志さんと新潮社「よむよむ」の「小説で旅する日本」の鼎談。震災の話のでない数時間を過ごし、ほっとした。北上さんは「本の雑誌」の発行人目黒孝二さんでもある。小さな直販雑誌の経営と配達の苦労話に花が咲いた。

山本玲子さんから聞いたところでは、桐生の三角屋根の工場にも被害が出ているとのこと。宮城県村田町の蔵の町並みでも10棟以上が解体を決めたとか。そのほか福島市のヴォーリズ設計の教会も解体。

もちろん人命救助、避難所の生活支援、ライフラインの復旧、医療や福祉、精神的ケアが優先されるだろうが、誰かが専門でやらないと、どんどん文化財も壊されてゆく。

国登録文化財谷中花重も瓦が落ちて困っている模様。こうした各地の被害状況でわかっていることがあれば、お知らせください。