2013年9月 のアーカイブ

9月10日

2013年9月24日 火曜日
ずっといきたいと思っていた綾部へ。田中ふき子さんは島根の佐藤忠吉さんのところで一回お会いしただけだが、私の原田病をきづかって新鮮な野菜や果物を何度も送ってくださった。西陣にちかい中立売の商家のおじょうさんが綾部の農家に嫁いでの60年の奮戦を聞く。ふき子さんは梅棹忠夫先生の妹さんでもあり、お兄さんやその仲間とのお話もとってもおもしろい。なんだか綾部にまた行くような予感。
綾部は大本教とグンゼの本拠地でもある。グンゼが郡是、この町をみんなでよくしよう、という思いで作られた会社とは初めて知った。女工さんは工場内の学校でただで学ぶ権利があったそうだ。

ずっといきたいと思っていた綾部へ。田中ふき子さんは島根の佐藤忠吉さんのところで一回お会いしただけだが、私の原田病をきづかって新鮮な野菜や果物を何度も送ってくださった。西陣にちかい中立売の商家のおじょうさんが綾部の農家に嫁いでの60年の奮戦を聞く。ふき子さんは梅棹忠夫先生の妹さんでもあり、お兄さんやその仲間とのお話もとってもおもしろい。なんだか綾部にまた行くような予感。

綾部は大本教とグンゼの本拠地でもある。グンゼが郡是、この町をみんなでよくしよう、という思いで作られた会社とは初めて知った。女工さんは工場内の学校でただで学ぶ権利があったそうだ。

9月9日

2013年9月14日 土曜日
9・9
このところ一週間は幸田文漬け。目が痛くてたまらない。でも高校に講演に来てくださった文さんの声、母がその何年か前に小学校で聞いた文さんの話。それは吉田茂の国葬の日で、黒い着物をお召しだったという。や中五重塔の再建のためにお電話したときのこと。お嬢さんの玉さんに「幸田露伴みたいな方に家事を教えてもらえるなんてうらやましい」みたいなことをいったら「金輪際、ごめんこうむります」と玉さんにいわれてしまった。さらに「森さんは本物より文章のほうが練れていますね」と見抜かれたこと、さまざま思い出し、懐かしいやら、冷や汗かくやら。
このところ一週間は幸田文漬け。目が痛くてたまらない。でも高校に講演に来てくださった文さんの声、母がその何年か前に小学校で聞いた文さんの話。それは吉田茂の国葬の日で、黒い着物をお召しだったという。や中五重塔の再建のためにお電話したときのこと。お嬢さんの玉さんに「幸田露伴みたいな方に家事を教えてもらえるなんてうらやましい」みたいなことをいったら「金輪際、ごめんこうむります」と玉さんにいわれてしまった。さらに「森さんは本物より文章のほうが練れていますね」と見抜かれたこと、さまざま思い出し、懐かしいやら、冷や汗かくやら。

9月8日

2013年9月14日 土曜日
よみせ通りのノコギリ屋根、急に解体とのこと。どうにか保存、活用できないかと奔走してきた山崎はこの日、部材保存をお願いした。短期来日中のジョルダン・サンドさんが参加し、第一回まちまちねっとにも顔を出し、そのあと「Tokyo Vernacular」新刊記念に谷根千の仲間で鳥よしへ。お祝いなのに、サンドさんにご馳走になる。本の最初の献辞に for M,O and Y と書いてある。
その下に friendship would seem to hold cities together  と書いてある。アリストテレス『二コマコス倫理学』の言葉。この一週間の憂鬱が晴れた。

よみせ通りのノコギリ屋根、急に解体とのこと。どうにか保存、活用できないかと奔走してきた山崎はこの日、部材保存をお願いした。短期来日中のジョルダン・サンドさんが参加し、第一回まちまちねっとにも顔を出し、そのあと「Tokyo Vernacular」新刊記念に谷根千の仲間で鳥よしへ。お祝いなのに、サンドさんにご馳走になる。本の最初の献辞に for M,O and Y と書いてある。

その下に friendship would seem to hold cities together  と書いてある。アリストテレス『二コマコス倫理学』の言葉。この一週間の憂鬱が晴れた。

9月7日

2013年9月14日 土曜日
まさかの五輪逆転きまる。がっくり! これでまた東京から私たちの愛する景観や、小さな大事なものが消えていくのだろう。須賀敦子さんは入院中に新宿の高層病棟から下を見下ろしていった。「まゆみちゃん、東京をこんなにみにくくしたお詫びを誰にしたらいいのかわからないわ」はっきり覚えている。そんな感じ。

まさかの五輪逆転きまる。がっくり! これでまた東京から私たちの愛する景観や、小さな大事なものが消えていくのだろう。須賀敦子さんは入院中に新宿の高層病棟から下を見下ろしていった。「まゆみちゃん、東京をこんなにみにくくしたお詫びを誰にしたらいいのかわからないわ」はっきり覚えている。そんな感じ。

9月6日

2013年9月14日 土曜日
20年以上、保存していた吉田太輔さんの写真を上野・谷中アートリンクが展示に使いたいという。千葉の吉田さんの家におそるおそる電話をかけたら、「なくなった父も喜ぶと思います」とのお返事。「ネガも差し上げればよかったのですが、処分してしまいました」とのこと。早速主催者にご招待状を出してくれるように頼む。仕事が混んでやめようかとおもったが、埼玉芸術劇場へ。おお、亀さま、じゃない、猿之助丈のシャイロック!なんてうまいんだ! アントニオの憂鬱、シャイロックの悲しみ、胸に迫る。

20年以上、保存していた吉田太輔さんの写真を上野・谷中アートリンクが展示に使いたいという。千葉の吉田さんの家におそるおそる電話をかけたら、「なくなった父も喜ぶと思います」とのお返事。「ネガも差し上げればよかったのですが、処分してしまいました」とのこと。早速主催者にご招待状を出してくれるように頼む。仕事が混んでやめようかとおもったが、埼玉芸術劇場へ。おお、亀さま、じゃない、猿之助丈のシャイロック!なんてうまいんだ! アントニオの憂鬱、シャイロックの悲しみ、胸に迫る。

9月4日

2013年9月14日 土曜日

丸森のレストラン緑山さん、「原発に近くて避難したところのかたたちがここに来るとほっとするといって、来てくださるから。シェフはおかにあがった船を売って、バイクのライダーになっているわよ。今度乗せてもらったら」

9月3日

2013年9月14日 土曜日
はとこの宮城県南部に住むさなみさんから電話。
「丸森にいたいとこは息子たちのいる角田へ。福島にいたいとこが丸森の森本家の空き家に引っ越してきてよかった。仮設に編み物でたわしを作ったり、工芸したりのお手伝いにいっているけど女の人は元気ねえ。もう仕事をどうつくっていくかをみんなで考える段階ね。布でいろいろ作るけど、やっぱりデザインと色合わせとか考えて競争力のある商品を作らないと売れないわ」

はとこの宮城県南部に住むさなみさんから電話。

「丸森にいたいとこは息子たちのいる角田へ。福島にいたいとこが丸森の森本家の空き家に引っ越してきてよかった。仮設に編み物でたわしを作ったり、工芸したりのお手伝いにいっているけど女の人は元気ねえ。もう仕事をどうつくっていくかをみんなで考える段階ね。布でいろいろ作るけど、やっぱりデザインと色合わせとか考えて競争力のある商品を作らないと売れないわ」

9月2日

2013年9月14日 土曜日
夜、蔵でこれから見せたい映像を見るかい。谷根千3人と家族と川本真理さんでみんなビールを飲んで盛り上がり、なかなか会えないので、町の話題、相談など。

夜、蔵でこれから見せたい映像を見るかい。谷根千3人と家族と川本真理さんでみんなビールを飲んで盛り上がり、なかなか会えないので、町の話題、相談など。

9月1日

2013年9月14日 土曜日
石巻で仮設住宅でフランス料理を配るというイベントの手伝いをしてきた息子。
「並んで、配って、あっというまになくなって、ありがとうもいわれなくて、なんで私にはくれないの、と文句を言われ、やっぱりもう、こういう形での『あげる』というイベントはいいのかどうか、考えてしまった」

石巻で仮設住宅でフランス料理を配るというイベントの手伝いをしてきた息子。

「並んで、配って、あっというまになくなって、ありがとうもいわれなくて、なんで私にはくれないの、と文句を言われ、やっぱりもう、こういう形での『あげる』というイベントはいいのかどうか、考えてしまった」

8月30日

2013年9月14日 土曜日
竹富島のおじいやおばあの聞き書きを起こす。懐かしい声がよみがえり、すぐにいきたくなっちゃう。竹富島に住みたいが、あの白い砂の照り返しでは目が耐えられるか? 大はるえさんがなくなったとか。内盛正玄さんにつづき、図書館一つ分くらいが失われた。あのときお会いしていてよかったという思いと、もっともっと聞くべきだったという後悔が交差する。

竹富島のおじいやおばあの聞き書きを起こす。懐かしい声がよみがえり、すぐにいきたくなっちゃう。竹富島に住みたいが、あの白い砂の照り返しでは目が耐えられるか? 大はるえさんがなくなったとか。内盛正玄さんにつづき、図書館一つ分くらいが失われた。あのときお会いしていてよかったという思いと、もっともっと聞くべきだったという後悔が交差する。