7月16.17日

振り替えた午後1時の便で帰宅。東京会館で第一回委員会。11人の委員揃う。憂鬱。まだ五里霧中。これから勉強すべきことは多い。資料よむのがこの目ではつらいし。われわれの任命者は協会。委員手当は協会からもらうがあくまで国民全体の利益のために。といっても官庁の委員手当くらいの薄謝である。
四分の三を外部理事にして、いま13人いる理事の数を減らす。それでわれわれのしごとは終わりだという委員もある。しかし親方はみな評議員だし、理事になることを目標にがんばっている。しかも親方たちは協会から給料や育成費をもらっている。利益代表である。そう簡単に理事や評議員の肩書きを手放すはずはない。しかも一門、部屋ごとのながい歴史といわくもある。改革するのは大変である。
終了後、別室で記者会見あり。ライトやフラッシュは使われなかったが、照明そのものがまぶしかった。サングラスをここでかけたら悪い印象だろうな。できるだけハジに座り、質問が来ないよう下を向いている。でも終わったあともはじめてぶら下がり取材なるものを受けた。
夜、相撲界の編集長阿部七重さんとあう。前からの知り合いで、妹分みたいなひとだ。残念ながら今号で終巻だそうな。そのことにもこの間の不祥事による相撲人気の低下が現れている。焼き肉を食べながら相撲界のあれこれを教えてもらう。しかし彼女も相撲の雑誌を作りはじめてまだ一年。
それでも角界の実情をきく。新弟子になる人がいなくてレベルが下がっているらしい。礼儀や作法の点で大学出と外国人が相撲のネックだという意見もあるらしい。朝稽古をしたあと、午後は閑なので、つい部屋で賭け事などしてしまうのではないか。部屋の師匠もいろいろだし、違法賭博をしたのはごく一部なので相撲界全体を色眼鏡で見るのはどうか、という。