6月14日

日曜日、梅雨空。家でのんびりして、午後,NHK-BS2のベストテレビを見る。民放連ドキュメンタリーグランプリ「光と影ーー光市母子殺害事件弁護団の300日」東海放送、阿武野武彦と斎藤ディクターの作品。被害者家族の視点からの報道しかないなか、加害者の弁護をして脅迫にさらされる弁護団をあえて追った。同じ弁護士の橋本大阪知事が弁護団を非難したことも忘れないでいよう。森達也「A」などにもつうずる作品。民放連教養番組グランプリ「家族の再生ーーある児童養護施設の試み」毎日放送、家族のように暮らす舞鶴学園で育つ子供たち。ナレーションの少ない、間合いのいい作品。これだけモザイクをかけないで作品化するのに相当説得したのだろう。地方の時代映像祭グランプリ「夫はなぜ死んだのかーー過労死認定の厚い壁」毎日放送、この映像祭の審査委員長を私は務めている。完成度では問題があるが、トヨタ王国の過労死事件を扱った勇気。グランプリを取ったことによりNHKで放送されることの意義を考えると,心からよかった。トヨタやスズキがどんないいことを言っても,こういう事件があることを忘れないでいよう。ATPグランプリ「アンジェイワイダーー祖国ポーランドをとり続けた男」ドキュメンタリージャパン、取材費を使った大作でけっこうだけどなぜ、NHKは他の国の人権問題は告発できるのに,自国を対象にした番組はやらないのかという疑問が残る。充実した時間、しかしドキュメンタリーを見るのはほんとうに疲れる。