4月27日

ダム映画祭4日目。天気悪く、お客が来るか心配。60人近くが来てくれて、よかった。でも赤字。『水になった村』は岐阜徳山ダムによってなくなる村に住むお年寄りのはなし。橡もち、むかごの天ぷら、わさび、薬草酒、つけもの、どっさり作ってどっさり食べる楽しい。健康な暮らしが奪われる。町に降りてきたおばあちゃんは、そのためかは分からないけどすこしボケてしまったような。だれしも深い根っこを下ろした土地からむりやり引きはなされたら、友だちも茶飲み話も、畑仕事もなくなったらどうなるか。地上げで根津を出て行った老人たちのことを憶い出した。
大西監督のトーク、『映画ができてからも全国のダム計画の村に通っている。自分はひと月二時間、ダムに向かい合っているだけだけど、この人たちは20代からずっとずっとダム計画とともに生きてきた。反対していたのが外堀を埋められてようやく自分を納得させはんこをつかせられ、30年の反対してたのがラクになったのに、また中止になった。なんとも納得がいかないのは当たり前だ』税金だ官僚だ天下りだ雇用だではない、一人一人の暮らしからダムを考える視点を提供してくれるいい映画で、長らく住んだ家を壊す現場にいたじょさんにおもわずもらい泣きしてしまった。11時まで打ち上げ。