朝6時半、金沢着。近江町市場に行って朝ご飯を食べようと思うが、目当ての店は開いてない。親切に教えてくれる人があって玉寿司の支店いきいき亭へ行く。家族経営で,海鮮どんのカニはふうわりカニの味がし、いかはこりこり、まぐろはとろり、おいしかった。あとではいってきた東京からの9人が「入れる入れる」などと無理に乱入し、気を使って先客のご夫婦が席を立とうとするや「そこ空いた」と図々しいので東京ものとしては恥ずかしい。はなしを聞いていると教員か公務員の研修旅行のようである。私も気もそぞろででると前の八百屋のおばちゃんが「おいしかった?」と聞くので「うん、おいしかった」とこたえると、「そりゃ、よかったな,ありがと」ときた。この人の方がさっきの九人より100倍人間が上等。結局,文学館を尋ねるも泉鏡花と徳田秋声は肌に合わないことを確認。でも金沢で会う人,みなやさしき。
夕方に七尾に行き、一本杉町会長、北林昌之さんが北国新聞の風雪賞を取られたお祝いの会に出席。人徳か、百数十人集まる。この町会長,反骨の人で,役所と因習と戦うこと30年、一目置かれるまでになった。口癖は「どもならん」。男ぶりと行動力、責任感で町内に女性の追っかけ多し。でも本当に支えているのは彼女らのご主人方かも。