1月16日

ペシャワール会の会報を読む。オバマはノーベル平和賞を取ったのに、イラクやアフガンに増派しようとしており、欧米軍の増派により治安は最悪になっている、と中村哲さんは書いている。パキスタン北西のペシャワールの治安悪化により日本人は渡航できなくなり、病院は地元団体に譲渡された。現地活動の中心はアフガンのジャララバードにうつった。 アフガンとパキスタンの反目が助長され、アフガン 側でペシャワール会の名が使えなくなり.Peace  Medical   Serviceと名乗っている。そのなかでも灌漑水利に必要なマルワリード水路の開通、600人の子供たちのためのマドラサの開校と明るいニュースがないわけではない。ノーベル平和賞は中村哲さんにこそふさわしいのに。
ハンセン病コントロール、貧 民たちの診療は年間7万人、山岳部の巡回医療、医療から生活基盤をつくるための「緑の大地計画」、 伊藤和也さんという貴い死を無駄にしないために単身アフガンへ向う中村さんの存在は励ましである。 とは言え、自分の関わっているNPOで手一杯でほとんどカンパができないのであるが。

地域活動家の私は荒川さんと今日は千駄木NTTの現地を取材、周辺の当事者に突撃インタビュー。環境を 守る会の上田会長、建築構造の専門家山田さん、住 民の月橋さんなどの話を聞く。しかし寒い。坂下にまで行く元気なく、ホットウィスキー。6時よ り、今年最初の「小さな映写会」が蔵で。ソ連の 「仲良しスキー」、「昔の農村」ちょんまげの農民の出て来る、しかしセリフのないドキュメンタ リー。「日本の山と山脈」むかし、小学校の視聴覚教室でよく見せられた歴史地理もの。復習になる。今わたしのいるのは阿武隈山地なのだ、という事もわかった。「青年」貯蓄推進なんたらがつくった1965年、東京オリンピックのあとの青年たち。階級的視点もなく、何が訴えたいのかわからないが、集団就職などで地方からでてきた若者の築地で働く姿、電機工場の寮生活、造船工場での鋳物をつくる青年労働者などが描かれている。私より7、8歳年 上の人たち。左時枝、前田吟、地井武男など出演。 高橋おでんで懇親会。