12月24日

クリスマスイブだというのに一人で仕事。整体院のK先生からメリークリスマスのメール。この方は大好きなお友達。私より若いのに、文革に翻弄され、重点大学の理科を出たが農村で働き、結婚し、一女をもうけ、日本に来て、翻訳通訳も含めいろいろな仕事をしてたくましく生きている。

鳩山首相の元公設秘書らが政治資金にからんで起訴。首相の記者会見を見る。毎月1500万円の「こども手当」をお母さんからもらっていたと言う。それを知らないと言う。考えられない話ではある。脱税はきびしく追徴すべきだが、今頃なんでこんな話が出てきたんだろう。辻元清美さんの秘書給料の流用疑惑もなんであんなタイミングでと思ったが、今度のもいざという時の隠し球というかんじ。税務署だってもっとずっと前に知っていたはずなのに。少なくとも小沢と西松建設のように利権や受注がからむ話ではない。ダーティな金ではないというが、ブリジストンの労働者を搾取した金ではあるな。

私は鳩山安子さんを音羽御殿で取材したことがある。それは私が大学に通う毎日、階級的憎悪を感じながらバスから眺めていた屋敷だった。文京区では鳩山派の人びとはそこに初夏の薔薇の咲くころに招かれるのだと小さい頃から聞かされていた。まるで皇居の園遊会である。しかし会った安子さんは上品で気さくな方で好感を持った。屋敷も財団法人にして貸し出し、管理が大変なんですのよ、と御自分は築地のマンションに気楽に独り住まいだそうだ。またそのころ、鳩山由紀夫さんには愛人騒動があり、由紀夫さんと邦夫さんの仲が悪いことも取りざたされ、毎週木曜日の新聞を開くのが苦痛だといっていらした。女性週刊誌の広告を見るのが嫌だというのである。政治家の一族も大変だなあ、と思った。

まあ法務大臣時代、かなりの死刑執行に判を押した邦夫氏より、まだ由紀夫氏のほうがいい。だが祖父譲りの友愛といったって文部大臣として瀧川事件など自由や友情を弾圧したのは鳩山 一郎である。天皇が即位二十年で「歴史がわからなくなってきている」と発言したが、こういう鳩山家代々のしたことも今の若い人は日本史が必修でないので知らないだろう。日本史は必修にすべきだと思う。しかし悩ましいな。舛添元大臣は今こそ独裁者が必要だなどと言っているらしいが鳩山政権をワイマールにするわけにはいかないし。