10月11日

唐津の万葉シンポジウムに行く。松浦佐用姫を巡る話。私の出番は午後3時なのに、朝一番の飛行機で飛び、10時半に打ち合わせにこいというのかわからず。ともかく病気持ちでそんなに長い時間は持たないので、お昼ご飯から会う事に。小学館の中村さんと行き、古い商店街でうなぎとタコを食べる。店の主人、親切にご飯を買って来てくれる。シンポでは、松浦佐用姫をイザナギイザナミと重ねる学者の説や、唐津のすばらしさを語るかたや、万葉がなでたくさんの碑を建てた犬養孝さんを検証する方がいたが、私は松浦佐用姫伝説とローマ建国神話のディドーとアエネイスの類似、オデュッセウス神話、などを話した。洋々閣のおかみさんは「佐用姫は恋しいあまりに領巾を振ったのではなく、シャーマン的な存在でもあって、大伴狭手彦にがんばって戦うよう応援の領巾を振ったのでは」とおっしゃる。なるほど、アイーダの「勝ちて帰れ」だろうか。