7月5日

3時より、「国立さんを囲む会」。神宮外苑に数百人の人が集まり、新国立が建つとどこまで来るか、風船を上げて示した。自然集合自然解散、シュプレヒコールなしという穏やかな意思表示。この日、友人の寄田さんが国立競技場周辺を馬車でまわってくれた。親子連れや私たちの仲間が乗り、カンパも13000円集まった。由布院からも佐藤宏信さんが手伝いにきてくれた。しかし馬車を走らすのに、「山田風太郎さんと明治天皇が相談して雲の上から幻灯辻馬車を使わした…」と冗談をツイッターしたら、お前は天皇を礼賛するのかときた。「神宮外苑は東京の聖地」と横断幕にかいたら「国立競技場は権威の象徴、解体して集合住宅を作り、直ちにオリンピックを返上せよ」と反論がくるし。

ところで、神宮の森は林学者本多静六の構想したもの。由布院を保養温泉にしたらいいと提言したのも本多。日比谷公園計画にも関わっている。由布院の小林華弥子さんにメール。

「本多静六の養父は本多晋(すすむ)といって埼玉の宿場の名主かなんかで、彰義隊の副隊長になるのですが、足をけがして外出中、上野の山に入れなくなって、上野戦争に参加できなかった。それで維新後は上野の東照宮の宮司になって、戦死した仲間を弔う一生を送ります。その人が見込んだのが本多静六で娘の婿に迎えるのです。私は本多静六についても調べて書いたことがあり、そのとき息子さんにお会いしました。その方も立派な人でした」