12月28日-30日

千葉の浪花の海の見える家にいく。行き、刺身じゃないところでお昼を食べようと無国籍レストランに行ったらカレー屋さんだった。そのおかげで店の前に、森鴎外「妄想」の石碑と林芙美子の石碑を見ることができ、けがの功名。鴎外は妻と母の不和の緩和のため、ここ房総の日在(いまのいすみ市大原)に別荘を造った。近くに親友賀古鶴所の別荘鶴荘があり、彼の紹介であったこの家を鴎荘と名付けたが、忙しくてなかなか来られなかったとも言う。
林芙美子のほうは最初の恋人、島の男に振られたあとここにきて海を前に泣きに泣いている。振られるのが怖くて失恋もなかなかできなかった私は、この芙美子の正直さを尊敬したくなる。
29日にはアメリカの友人サンド夫妻もみえ、「当分ここで遊べますね」と励まされ、もう少しがんばってみようか、という気分になった。