10月20日 公務とは何か

美智子皇后は79歳のお誕生日に、「五日市憲法の基本的人権の考えや政治参加の意欲に感銘を受けた」というすばらしい談話とともに、体の不調で「数回公務を欠席して心苦しく思う」と述べた。皇后が出席しなくてもいいような公務もあると思うがそれを受け入れこなされている。これほどの覚悟と責任感をもつ政治家や首長はほとんどいない。10年に一度の台風が来ると予告されているのに離島伊豆大島から離島島根隠岐の島の全国ジオパーク大会に出席した町長にはがっかり。町の幹部が気象庁、都からの土砂災害警戒情報のファックスを6時間みなかったのには驚いたが、気象庁の大島測候所も9時間見ていない。都の出先機関はどうだったのか? 何のためにいるのか、わからない。大島町長はたまたま運悪く台風災害とぶつかったが「視察」=「税金による物見遊山」がほとんどだ。視察のときに飲食する店や、泊まる宿の人たちも客としてはニコニコ対応するが、納税者としては冷たく見つめているのを公務員たちは知らない。