6月14日

もう働かないでねて暮らす。海外で暮らしたい、というと息子は最後のチャンスだぜ、行け、という。城南信用金庫・吉原毅さんの『信用金庫の力』を読む。岩波ブックレットだが簡にして要といった力のある本。慶応の経済を出て就職戦線にことごとく破れた吉原さんが城南に入って理事長に『銀行に成り下がるな』といわれたくだりなど、なかなか人情ものでもある。銀行は人の金を運用してもうける。金庫は地域の豊かな暮らしに奉仕する。どっちが志が高いかははっきりしている。銀より金。