2月21日

朝日新聞広告局よりエッセイの掲載の依頼が来る。よく聞いてみると、灘中の試験問題に私のエッセイが出た、それを見事当てた、というので某塾が広告中で問題を載せたいのだそうだ。ややこしい話だし、受験競争とそれによって傷つく人をふやしたくないので断った。そうすると朝日より、既に版下もできて下版間近なのでどうにか載せさせてほしいと電話あり。忙しいので面会は断ったが担当者の青い顔が見えるようでかわいそうになりしぶしぶ許可。でも手続が逆でないのか? ちなみに出た問題は「おたがいさま」の前書きだが、別に正解例をつけるわけではないらしい。灘中の試験問題に何が出るかは注目の的なのでぜひ報道したい、というのだが、報道ではなく広告だろう。「エッセイが良いのでぜひ載せたいというわけではないんですね」というと、「塾の先生も、灘中の先生も、いい文章だと思ったから問題にしたのだと思います」という。あまり売れずにマイナーだから問題になったのかな。
このまえも朝日新聞社は私に断りもなく、肖像写真を3万円で某出版社に貸し出した。記事の取材で撮った写真を他の用途に貸し出しているらしい。歴史上の人物ならともかく、肖像権は私にあるのだし解せない。すくなくとも気に入らない写真は削除してもらう。若いころのほおのこけた写真などもあった。びっくり。