12月22日 バンドワゴン効果

まわりでは自民党に入れた人はまずいない。みんな「がっかり」「寒い年の瀬になった」などとメールに書いてくる。「よほど少数派なのだと思い知りました」というのも。そうかな、自民党に入れたのは比例で27%くらいでしょ。維新は20%、公務員の特権排除とか、住民の一番よく見ている所の不満に切り込んだ。
二大政党制も右と左とはっきりしていればいいが、自民と民主の二大政党制なんかいやだなあ。
共同通信に問われて、自民大勝の理由を1、小選挙区制の選挙制度の欠陥。2、民主党への懲罰、日本人のちょっとやらせてみて、だめならこわごわ元に戻る、これ技術開発もみんなそう。3、「自民300をうかがう勢い」「地滑り的大勝か」などという記事を書きまくったマスコミのバンドワゴン効果。と答えたのだが。
3について捕捉。東大新聞研にいたころ、選挙の心理学を教わった。ポール・ラザースフェルドは『ピープルズ・チョイス」という社会心理学の本で、ある候補が優勢と伝えられると『勝ち馬に乗る』効果が生まれる、といっている。バンドワゴン効果、新聞などではアナウンス効果という。いまごろ地方の公共事業に群がる連中は「先生に入れましたよ〜」とか揉み手をしているのであろうな。日本には判官びいきという美徳もあったのに。今回、これは効かなかった。強い日本、をのぞんだのかね。