震災日録 1月22日 菊池の人々

朝の便で熊本へ。去年、3・11の直後、12日に私は午後の便をどうにかおさえて九州に飛んだのだった。それで友人の藤原さん宅に一泊して、翌日菊池のシンポジウムにむかったのだ。去年あった人々と再会を祝し、この一年に見てきたことを話す。東京の中心部で飲食の店をしていたが、子どものために原発避難をして東京の子供を持つ家庭のために九州の食材を送るしごとを始めた女性も来て熱心に発言していた。立ち上がる人はどんな状況でも立ち上がり新しい生き方ができるものだな、と感心。
菊池はその昔、南朝方についてこの地に都を樹立した菊池氏の古郷。肌がつるつるになる温泉も湧き、食材もたくさんある豊かな土地だ。将軍木という木があってそれにお見せする能楽があるという文化水準も高い土地である。宴会のあとに熊本ラーメンを食べにいった。この土地からも奥さんと二人で運転を代わりながら陸前高田まで支援物資を届けにいった話を聞いてありがたいと思った。