震災日録 10月10日 イスラムの人々の被災地支援

午後、東京大学弥生講堂でムスリムの方たちの被災地支援のシンポジウム。20分の話を頼まれたのに全部で5時間。行ってみてわかった。途中、ティーブレイクがあり、ゆっくり話し合う。名刺交換や写真撮影、中にはお祈りをする人も。それに決められた時間より長く話す人がいる。質問したい人が多い。それで長くなる。あんまりカメラのフラッシュが炊かれすぎで目が痛くなった。池袋のパキスタン料理店で打ち上げ。
エジプト国籍のロンドン在住の先生が話すが、日本人と全く違う断定的な力強い話であった。日本人は遠慮の塊だ。控えめ、謙虚、断定を避ける、どっちがいい悪いではないが、いろいろ考えるところがあった。
男女席が別々なのでイスラム圏の人と結婚した日本人女性などに話を聞いた。ムスリムは豚を食べないのはどうして?「それは神様が決めたことで理由はありません」お酒があきらめられないからなあ。「天国では大変おいしいお酒の川が流れています。そのときに飲めばいいのです」。それでも煙草は吸いますね。「本当は煙草もいけないんです」。何時も女性は長袖で頭にも被っています。「顔と手先しか見せてはいけないのです」。暑くありませんか。蒸れませんか。「なれればこんなものかと思います」いつも男女別に坐るんですか。「そうです」。男性同士は抱き合ったりしますが、女性はあれはできないんでしょうね。「そんなことをしたら大変です」。イスラム圏の男のひと何か問題は?「時間にルーズということかしら。のんびりしています」。いろいろわかった。「森さんはなぜムスリムになりませんか?」。まだ知り合ったばかりで誤解を解いている段階です。