この選考と授賞式でいつも小諸に行くので、もう第三の故郷みたいになってしまった。
村野藤吾が呼んでいる。米子に続いて小諸へ行ったら小山敬三美術館が村野の建築でした。白い外観、テクスチャーの美しさ、絵にあった建物でした。昨年見たコルビジェのロンシャン教会にちょっと似ていた。
さらに小諸城の藤村記念館は谷口吉郎の建物でした。なんてことないですが使いやすそうです。入り口に谷口吉郎のことと、経歴も書いてあって、著書「雪あかり日記・せせらぎ日記」のことまで書いてあった。この日記は戦前、谷口が駐独日本大使館を作りに行った時のヨーロッパ日記で大変優れたものです。
ある意味ではナチスドイツの時代にベルリンで日本大使館を作るという仕事は超難しい。この建物は今も日本大使館として使われています。小諸はこうした建築の宝庫としてもう少し売り出したほうがいいのにな。