2010年12月 のアーカイブ

11月20日

2010年12月30日 木曜日

朝はのこりのステーキですませた。それから県立美術館に絵を観に行った。

昼過ぎ審査の仲間と合流して沖縄那覇の大城村というところの美しい蘭の花をさかせた集落を観に行く。

その活動をして入る人たちの誰も携帯を持たず、目指す公民館を聞いても集落の人がテキトーなことをいうので、隣りの公民館に到着。また道を探していってみると男の姿は見えず、女たちが踊りを踊っているので、ここではないかと思ったらようやく一人男の人が現れ、ここでまちがいないとわかった。女性たちは私たちのために接待の手伝いにきたが、なかなか来ないので踊っていたということ。それから男たちがわらわらと現れ、本当にテーゲーなこと。オキナワらしいなとウレシクなった。

11月19日

2010年12月30日 木曜日

一泊で沖縄と高知の調査をしてこいというのは今の体調では無理なので、私だけ先乗りさせてもらう。与那原恵さんから紹介されていた古波蔵保好の身内の方がやっている美栄という琉球料理の店に行った。那覇の真ん中なのに赤瓦の民家である。中身汁を始め、大変上品な素晴らしい料理だった。一人でいただくのがもったいなかった。それから那覇市の郷土資料館やギャラリーを観たり、壺屋のやちむん記念館を観たりしたら雨が降りだした。それで桜ヶ丘劇場に行って岩波ホールで見逃した『セラフィーヌの庭』を見る。虐げられたものの視線に立ったいい映画だった。ここは一度つぶれた映画館を市民の力で再興したところで入り口にはブックショップ、ギャラリー、カフェがあって楽しいし、生き生きしている。もうひとつのシアターでは沖縄映画祭をしていた。修学旅行生向けの土産物店が並ぶ国際通りには興味がないが、昼が琉球料理だったのでステーキを食べた。ものすごいボリュームで結局、テイクアウトしたのだが。夜8時すぎ、息子や甥が沖縄に来るとお世話になっているライブハウス『チューパンジャ』に行く。きょうはライブがないが店を預かるそらさんとゆっくり話せてよかった。

11月18日

2010年12月30日 木曜日

うれしやたのしや、安野光雅先生を囲んで上海がにの夕べ。なんと森鴎外の『即興詩人』を先生は現代語訳なさったのだ。歴史の教科書でおなじみの山川出版社というところもすばらしい。この厚い美しい本を1900円で作っちゃうなんて。帰って早速読み出す。大変読みやすい。自分の誤読も見つかる。

11月17日

2010年12月30日 木曜日

こまつ座講演をすいれん舎の高橋さんや編集者の石原さんと観に行く。帰りに新宿でお寿司を食べてヤマサキは舞い上がっていた。

11月16日

2010年12月30日 木曜日

 新潮社の庄司さんと湯島切り通し、シンスケに行く。早い時間だったのでカウンターが空いていて店主の矢部さんと、殿こと岩崎寛弥さんのながい厚情を聞くことができた。両関、久しぶりでおいしかった。

11月15日

2010年12月30日 木曜日

武蔵野大学で教える従姉の恵子ちゃんから頼まれ、『女三人のシベリア鉄道』について話をしにいく。この人は夫についてアラブのバスラというところに駐在していた。その間も通訳をしたりして、帰国後、日本語教育の専門家になったがんばりやさんだ。
中国や韓国の留学生にも慕われているらしい。かえりに朝鮮人参のお土産をくれた。

彼女の娘は我が母方の一族では一番優秀でハーバード大学を出てマッキンゼーにつとめていた。大きくなってから一回だけ会ったがその成熟ぶりはとうてい日本の25歳の女性とは思えなかった。いまはまたハーバードのケネディスクールとかいう大学院にいるらしい。伯母の近藤富枝は「まゆちゃんも時代がよかったらハーバードくらい行ってたかもね」というのであるが、たしかに父親がAFSの高校留学に反対しなかったら、そういう国際的な人生を選んでいたかも知れない、とは思うのだ。でも今ごろきっとバングラディシュあたりにいるだろうな。とにかく従姉の娘には雅子妃みたいにはならないで、せっかくの頭脳を苦しんでいる世界の人々のために使ってほしい。

白鵬、九州場所で敗れる。あれだけ万全だったのに。でも負けた時の顔が幼稚園児みたいでかわいかった。

11月14日

2010年12月30日 木曜日

千葉の大原の海の見える家を見学に行く。いいなあ。

11月13日

2010年12月30日 木曜日

横浜のフェリス女子大学の150年記念講座で、相馬黒光や明治に新しい生き方をした平塚らいてうや伊藤野枝のことを話す。その足で鎌倉の友人梅田夫妻の家に行き、海ほたるを通って千葉は岩井の入澤さんの家に泊めてもらう。エイペックで警戒厳しく時間かかるかと思われたが意外にもすいすい。

入澤さんは何でも手早く作ってくれ、ワインを3本空けて本当に楽しい話しだった。ながらくINAXギャラリーで展示や出版の企画にたずさわった方である。そういえば昨日、エイペックにきているオバマ大統領が鎌倉の長谷の大仏を観に行ったそうな。

かまくらや みほとけなれ 釈迦牟尼は 美男におわす 夏木立かな

与謝野晶子って本当に大胆な歌を詠むなあ。

11月12日

2010年12月30日 木曜日

渋谷に用があっていくと、警官がどっさりいて、なんてことないピアスの男を呼び止めて荷物の検査までしていた。人権侵害としか思えない。

2時に八女市黒木の大島さんや嬉野の小野さんら町並み保存の担当者が、話にきたので、国登録文化財、根津のはん亭でお昼にする。この間、店主高須治雄さんにはお世話になったので前日、本とケーキをお届けしたとき思いついた。

夜は築地で朝日の吉村さん、阪大の武田さん、ノンフィクション作家の与那原恵さんと女子会。よく飲む人たちで楽しかった。佐野洋子さんといい、須賀敦子さんといい、米原万理さんといい、才能のある順番に天に召されていくのかなあ、と前にも与那原さんと嘆いたことだ。

11月11日

2010年12月30日 木曜日

 昼は上広財団の丸山さんを町にご案内したあと古川庵へ。丸山さんはハーバードやエールに谷根千が入っているのならオクスフォードにもあったほうがいい、と12月にイギリスに行くので一セットプレゼントに持っていくと仰って買い上げていただいた(どうしてもそろわなかった号も見つけてくださった)。

夕方、仲のよい写真家の大西暢夫さんが小学館の児童文化賞をとったのでお祝いに行く。佐野洋子さんが亡くなられて淋しい。一回、ギャラリーでお見かけしたくらいだが、エッセイなどは歯に絹着せず気持ちよかった。谷中の岸田衿子さんから佐野さんのことを聞いていたので知らないひとのような気がしない。