!新谷根千ねっとはコチラ!

手は語る−日暮里の町工場を歩く

ゲスト連載の一覧へ   ↑手は語る−日暮里の町工場を歩くの目次へ   最初  <-前  次->  最新
町工場こぼれ話〈2〉
2005年3月24日(木)  阿部清司 あべ・きよし
 金属加工業者Aさんの話(つづき)。
 もっと付き合いを広げないと仕事が来ないよって言われるんだけどさァ。昔ね、飛込みでとった仕事で、(代金を)取りっぱぐれたことがあったしね。納品して数日後に爐△修劃戮譴燭茘瓩辰栃垢されてね。工場(こうば)に行ってみたら、シャッターが下りてるじゃない。社長の家に行ってみたら、もぬけの殻。あはははは。
 今は信用できる知り合いに紹介されても(代金を)回収できない、なんてことがある世の中ですよ。


 日暮里の金属加工業者Bさんとの会話。
Bさん「景気? 好いよ。でもさァ、鉄板代が2割高くなっても、ウチには入ってこないしね。だから仕事があっても、肝心の材料がないのが現状だよ。
  どうして? やっぱり大手が買い占めてんじゃないのォ」
私「仮に材料が入ってきたとして、高くなった差額分の負担は?」
B「そりゃウチが泣くしかないのよ。単価を高くしたら、買ってくれませんよ。それでいて材料代が少しでも下がったら、すぐ値下げしろって言ってくんだからね」  
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
このworkは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。
阿部清司 あべ・きよし 建具見習い、時々ルポライター
1974年生まれ。2000年9月に神奈川から谷中へ住まいを移す。いくつかの業界紙・誌の記者職として生計を立て、04年5月からフリーとなったが同年末にあえなく撃沈。05年1月、神奈川に帰り、家業の建具屋の職人に見習い小僧として弟子入り。「谷根千」67号74号78号に「日暮里駄菓子問屋街」の取材記事を寄稿。菓子業界はじめ、さまざまな工場に出かけて職人の話を聞く。
ゲスト連載の一覧へ   ↑手は語る−日暮里の町工場を歩くの目次へ   最初  <-前  次->  最新
ページトップへ