四字熟語

2012年11月14日

久々の日記です。あゆみは高校3年生。

いとこのちゅっぴーと久々に会って、二人で土曜日、日曜日、延々と勉強をしている。一緒に勉強しようと誘ってもらったようだ。年の差8つ。タイムを計りながら、現代文の問題を解く二人。今までなかった風景。お邪魔しないように静かに暮らす。

今までは自分の部屋で勉強をしていたのだが、2階の部屋にこもってしまうと親も見に行かないし、。頑張っていると思います。しかし、周りの誘惑に勝ち、携帯も切って、壁に向かっていていったいどのくらい身についているのか。

ちゅっぴーが来られない日は課題が出されていおり、私がチェックすることになっている。

これから一人で勉強する時も、リビングのテーブルでしたら?と提案してみた。ちょっとうれしそう。

明るくて人の気配のする場所で、勉強した方がいいのではないか。いつも何となくついていたテレビも消して、静かな夜。6時半にご飯を食べれば 、7時から5時間は勉強できる。

学校で4字熟語のテストがあるというので、あゆみに問題を出した。

なるほどと思った4字熟語。「天衣無縫」「傍若無人」「博覧強記」「和光同塵」などなど。勉強になるなあ。

「天衣無縫」=無邪気で飾り気がなく、素直で自然なままの様子。意味は知っているが、文字が思いつかないようだ。特に縫うという字。パソコンで意味を調べると、解説も載っていた。「天女の衣には縫い目がない」という。 これは覚えやすい!

「傍若無人」=勝手気ままに過ごすこと。そう、こういう身勝手な人いるんだよな。解説。「傍らに人が無きが若し」。若いという字が思いつきにくいが、これを知れば一発で思い出せる。

「博覧強記」=広く書物を読み、それらをよく記憶していること。知識が豊富なこと。「これはまゆみさんのこと?」 と娘。子供たちの尊敬を集めているちゅっぴーのお母さんクマ。

「和光同塵」=賢人が才能を目立たないようにて、俗世間と歩調を合わせること。ふーん、しらなかった。「光りを和らげ塵に同じ」。類義語に和光垂迹、内清外濁など。

書いては消しの繰り返し

2011年5月12日

とんでもない震災が起こり、その前に書いては消ししていた一年生日記もそのままに。
もうすぐ春休みというときだった。
私は安田邸で地震に遭い、庭に逃れて植木屋さんに助けられた。
娘たちは自宅におり、家に帰ってみると、よく使う小鉢と皿を少しだし、食器棚にはガムテープ。
冷蔵庫は、入っている物の名前と賞味期限が書かれた紙が貼ってある。
ペットボトルや水筒に水をいれ、ズラッと並んでいる。
紙皿、紙コップ、ラップ類がまとめておいてある。
これは長女の仕事のようだ。
いつものんびりしている娘なので見なおした。
あゆみは入浴中だったらしく、余震のたびに怯えていた。
家では、線香立てにしている茶碗がひっくり返り、床に灰が散乱していたが、大きな被害はなく、茶碗が数個割れたくらい。
母が一人暮らしなので、子供2人を母の家に派遣、2日間交代で泊まりに行った。

地震直後、携帯で連絡を取ろうとしたが、つながったのは一緒にいた人1人。
ソフトバンクだという。
私のは全くどこにもつながらなかった。
今回の地震でちゃんと機能したのはツイッタ―だけとか。
ツイッタ―はわからないのだけれど、人が言うには、「今西日暮里は混んでいる」とか、しばらくすると「少し人が動き始めた」とか、どんどん情報が新しくなり、それを頼りに帰宅したという。
みんな大変な状況なのに、逐一、そういう情報を誰かのために流しているの?

2日後には餅つき。やめようかとみんなで頭を突き合わせて話し合ったが、やっぱり、やろう。
きっと一人で地震に遭って、人に会いたい人もいるだろうし、話したい人もいるはず。
それで量を控えて、餅つきをした。トン汁も。
子供連れもおばあちゃんも、たくさん集まりました。やってよかった。

その後の大人災。
ピアノや三味線も、しばらくは弾く気持ちになれなかった。
安田邸も3月いっぱいは点検のためにお休み。
五月飾りには大勢の方が来てくれた。

電気が控えめになった町。
これでいいのだ。
朝、カーテンを開ければリビングは明るい。
そしてこの夏は団扇を使おう。(毎年恒例の自前冷房)

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なかなか書けないことばかり

2011年3月5日

3月になってしまった。
あゆみは期末試験の真っ最中。
一年たつのが早い。去年の今頃は受験生だったのに。
長女も去年の4月からお菓子学校の一年生だった。仕事をしながら、土曜日だけ通った学校。
毎週末、家の冷蔵庫にはケーキが入っていた。
ロールケーキ、チョコレートケーキ、モンブラン、同じ名前のケーキでも、学校で教わってきたのは完成品だった。
今日は何と季節外れのクリスマスケーキ「ブッシュ・ド・ノエル」。
チョコのロールケーキに栗と香ばしいクルミ。
来週の試験で一年が終了、これに合格しないとと夜遅くまで勉強している。

新年

2011年1月7日

昨年秋に、仰木の母がなくなり、今年は静かなお正月。
御節は作らないことにしていたが、家庭科で習ってきたというので、あゆみにお雑煮だけは作ってとたのんだ。
にんじんを梅の型で抜いて、飾り包丁を入れ、大根は輪切りからいちょう切りにして、型の丸いところを利用して扇型に。しいたけは亀の形の六角形にしている。
その間にわたしがだしをとり、鶏肉、八つ頭、小松菜などを切る。
そうだ、りんごきんとんもおいしかったら作ろう。という話になり、サツマイモの皮をむいてゆでる。
りんごも切って、砂糖をからめて煮る。サツマイモの砂糖を入れてよく潰し、ねりあげる。
みりんを入れて、とあったが、かなり甘そうなのでやめ、りんごの煮汁を入れる。よく練って、最後にりんご。
なんていっているうちに、やっぱり煮物も作るか。
去年のお寿司は大変だったから、この程度でね。
お雑煮は、三つ葉をちゃんと結んで、ゆずを乗せてできあがり。
りんごきんとんおいしかったです。来年からは栗をやめてこっちにしよう。

朝の占いみっちゃったばかりに

2010年12月21日

朝方はどこの家も時計がわりにテレビつけている、などと聞きますが、うちもテレビをつけていることが多いです。あゆみが見るのは、朝ごはんの間のほんの15分くらいですが。
そのあとに長女がそそくさとテーブルに並んでいるものを食べ、長男が2階から降りてきて結構しっかりと朝食を食べます。
今朝、あゆみの今年最後の弁当を作り終え、長男と一緒に朝食を食べておりましたら、8時直前の今日の星座占いをやっていました。
「あれ?おとめ座が出てない。ということは?」今日一番最悪な運勢の星座。
「おとめ座のあなた」とテレビから流れてきた。
我が家の男子は2人ともおとめ座なのだ。そんなことは関係ないが、目の前で見てしまうとちょっと不安な一日かも。
「気持ちばかり焦ってすべてが停滞気味」だそうで、ラッキーメニューとかいうのが「ちゃんこ鍋」。
朝はもう食べているし、昼にちゃんこも食べれないし、一日を焦りながら過ごして、夜にちゃんこ鍋食べるのかなあ。
オムライスだったら昼ごはんに食べて、午後は静かに過ごせるのだが。
これを知ったところで、一日の過ごし方を変えられるのかしら。

ちなみに7番めのかに座の私も「口ばかりで信用がた落ち」だそうです。
どうやって一日を過ごせばいいんだよー。

地デジ対応しました

2010年12月10日

期末テストも今日で終わり、しばらくお弁当作りから開放されていました。
最近は家族が夜それぞれの用事でいないことが多く、あゆみは一人、または私と二人だけの日もあります。
「いつまでも小さい子じゃないんだから}と心配する母を安心させてくれます。
うちも地デジ対応しなければと、夏にケーブルネットワークに加入。
今までは電波障害で、ただで見ることのできたケーブルテレビは、今後電波障害がなくなるというので、加入することになったのです。
初めはアンテナを立てるとか、いろいろ案はありましたが、まだ見られるテレビの買い替えもする気にならず。
そして最近ビデオの調子がよくないのと、BS放送を録画したいと思い、ブルーレイの録画機器を買いました。
ところが、それだけをつなぐと、アナログ放送しか見られず、ケーブルテレビ局に電話して聞くと、借りたチューナーと両方接続しないと見られないという。
長男が帰るのを待って、夜中に開通。
教えてもらいながら、ノートにメモを取り、2つのリモコンを両手に苦戦。まったく意味がわからない。
昨日予約しておいた録画は、BSではなく地上波の違う番組が録画されており、がっかり。
慣れるまでしばらく間違いを繰り返しそうです。
しかしながら、あゆみはさっさと録画して、都合のいい時間に見ている。
「録画できるようになったの?」と聞くと、
「まあ、1日もあれば、っていうか、10分もあれば使えるようになるでしょ、普通」という。
パソコンもデジカメも携帯もしかりで、こういうのに強いのか、みんなそうなのか。
いまだに携帯もメールと通話にしか使えない私です。

夏休みとなってしまった

2010年8月12日

一年生日記に入るページがわからなくなり、やっと見つけました。
5月に友人のお嬢さんの結婚式に出るため、あゆみとコネチカットまで行きました。ニューヨークは初めて。自由の女神をみるために、出国審査のような厳しいゲートを通過したり、ハーレムでゴスペルも聞きました。結婚式は海の見える丘の上に建つ素敵なお屋敷で行われ、小さなころしか知らないお嬢さんが、素敵なお嫁さんになりました。結婚したら、フロリダに住むというので、どうしてかなと思いました。お母さんは「少しでも日本に近いからだって」と教えてくれました。そうなのかなあ。でも、帰りの飛行機で実感しました。4時間くらい飛んで、やっとアメリカ大陸を横断したのでした。足はむくむし、身動きは取れないし、エコノミー症候群になるところでした。

6月は学校の体育祭、安田邸の落語会、音楽会、7月の七夕朗読会、ほおずき千成り市。
あゆみはお弁当を持って自転車で毎日学校へ。
ゆず子は4月からお菓子の学校へ週一回通うことになり、やはりプロの技を習い始めて、ケーキが一段と美味しくなりました。
復習のため、毎日キッチンでお菓子を焼くので、テーブルの上でホットプレートが活躍。
子供のころからの夢が少しずつ実現しているようです。

回転寿司

2010年5月3日

5月5日まで、千駄木旧安田楠雄邸で五月飾りと加藤一冑展やっています。加藤さんの実演あり、全館甲冑や兜を飾っています。お出かけください。(10時半から4時まで。3時閉門です。靴下お忘れなく)

さてさて、忙しさにかまけて更新もおろそかになっていました。
ちょっと前のこと、娘から回転寿司へ行きたいと連絡があり、もう名前を書いて予約してきたから、30分後に店に来てね、という。
時間を見計らって行くと店内はすごい人。子供づれの家族が多い。
回転寿司は勝浦で一度入ったことがあるが、あの時は輪の中心で職人が握っているのが見えた。
ここは二つの流れが細長く回っていて、握る職人はまったく見えない。
どうものれんの陰で作業しているようだ。

案内されたのは、寿司の流れに対して直角に配置されたテーブル席。娘たちがさっさと奥に座ったので、私は寿司レーンから遠い。
やられた!
バンバン回っている寿司に気をとられていると、あゆみが手馴れた調子で箸を配ったり、お茶を入れる。
ガリは四角い入れ物に入っている。好きなだけ食べな、ということか、それだけは私の前においてくれた。(子供はガリを食べない)
各テーブルに小型画面が取り付けられており、タッチパネルで味噌汁やビールなどを注文できる。
回っている寿司以外のものを食べたいときもこれでピピッと注文する。

特注の前に基本的な腹ごしらえ。あゆみは躊躇せずにバンバンお皿を選んでいる。
トロサーモンがけっこういける。生タコもシソの葉でさわやかな味じゃあないか。
わさびは後付、席から届く位置に醤油でもわさびでも、お茶の粉でも何でも置いてある。
あっという間に皿が積みあがってしまった。
が、一枚100円だそうで、10枚ずつ重ねておくと、会計が見えてくる。(半額はゆず子が払うことになっているのだ)
注文品はわかるように流れてくる。機械からまもなく注文品が流れてきます、というようなメッセージ。
流れに逆らわないようにして、皿を掬い取る。

気になるのは寿司の間に、ピンク色でハートの形をしたモナカ(?)とか、プリンとか、団子とか、四角いパックのジュースなども流れていること。
北京ダック寿司、焼いた豚肉がのった寿司など、誰が食べるのか????と思うようなのも3皿ずつ流れているのだが、2週目には1つ、2つと減っている。
カリフォルニア巻や、マヨネーズであえた??が軍艦になっている。ナンダロウ?ハンバーグなんていうのもあったかも。
その流れの向こうに、2歳くらいの可愛い坊やの顔が見え隠れしている。
値段も味も、ラインナップも子供づれで来るにはもってこいの場所なんでしょう。流れを見ているだけで子供は飽きないだろうし。ベビーカー横付けの人もいるし、なにしろ小さい子連れ家族が多い。
中国の留学生らしき11人のグループが寿司の行列をバックに記念写真を撮っていた。

私はひたすらあゆみの選んだ皿の2カンのうちのひとつを口に運び、皿を積み上げる。
急にお腹がいっぱいになってきた。
寿司のあとにありえないデザート(リッチな卵プリンと、トロピカルなゼリーなど)をそれぞれ食べ、終了。

回転寿司はうわさに聞いていたが、こんなことになっているとはびっくり。
あゆみは「あんまり人と口きかなくていいし、うちは好きだな」と。
ちゃんとしたすし屋さんにはなかなか連れて行ってあげられないのだけれど、ちょっと寂しい言葉。
コンビニで買い物し、回転寿司でご飯、気ままに暮らせるけど、誰とも口をきかなくて良い日が多くなるだろう。

4月15日

2010年4月15日

水曜日は次男のアルバイトが休みなので、家族揃う唯一の日。
「今日の夕飯は何かなあ」なんてつぶやく声が聞こえてくると、母としてはちょっと嬉しくなる。
7時20分、準備開始。
出来上がりから逆算して、何から下ごしらえをしようと瞬時に考える。

先日、次男が結婚式に出て、カタログ引き出物でヘンケルの包丁をいただいた。
我が家の台所の包丁はどれもこれも切れなかったので、この包丁の切れ味のおかげで、みんな調理が楽しくなった。
何でも千切りやみじん切りにしたくなる。

本日はチンジャオロースーがメイン。レンコンのきんぴらやくらげの酢の物は作っておける。
もやしのナムルはパパッとできる。太い大根が一本、これは厚揚げと煮物にしよう。
タケノコは早めに糠を入れて茹で、しばらくアクを抜いた。
野菜を千切りにし、最後にチャチャッと炒めれば熱々が・・・。
その前に白菜とわかめでスープを作って、最後にかき玉汁にしよう。
と思って、炊飯器を確認したところ、なんとご飯が焚けていなかった。
あわててスイッチオン。
炊けるころを見計らって8時ちょっとにみんなが食堂に集った。
食卓も整い、さあ、いただきます。
あれ、ご飯がないよ。
今焚けるから。
チンジャオロースーの皿を中心に、周りに並んだものを遠慮がちに少しずつ味見をする子どもたち。

炊飯器に見に行くこと20回。
この炊飯器、炊き上がってもウンともスンともピーとも言ってくれない。(「さっきから炊けていましたよ」とすましているような、よそよそしさがある)
前のが壊れて、使っていないのを譲ってもらったのだが、一昔前の仕様なのか、予約炊飯は4時間8時間10時間と大雑把だし。
米を洗って水をここまで入れて、という線が釜を同色でほとんど確認できず、いつも目分量。
譲ってもらって文句は言えないが、炊きあがりぐらいピーと教えてくれてもいいじゃないか。

8時25分、ご飯が炊き上がり、茶碗に盛った瞬間、チンジャオロースーはお皿から消え、あっという間に夕飯は終了したのだった。

新しい環境は?

2010年4月11日

高校1年、まだ新学期始まって何日もたっていないのに、憂鬱な顔をしている男の子がいる。
頑張って入った高校は40人8クラス。
都立高校ならまあ、普通の規模である。
しかし、いままで40人足らずの学年をやっと2つに分けて、1クラス16,7名の中学に通っていた。
高校へ行って、40人もの生徒がひとつの教室にいるというだけで息が詰まりそうだという。
学校のどこへ行っても人人人。今までにない環境なのだ。
しかも都内から集ってきた優秀な子ばかり。
地下鉄で千駄木に戻ってくると、知っている顔を見つけてほっとするという。
そうかあ、わかる気がする。
保育園も1組18人だったし、小学校も小規模。
あゆみたちは隣の学校で、区内でも多い小中学校をでたけれど、谷根千地域でも少ない学校は1クラスしかない。
区内の中学校が自由選択できるようになって、人気が集中するのか学校によって人数が大幅に違う。

いつまでも腕の中にいるわけにはいかない。
徐々に環境になれると思うけれど、今の彼は切実だ。
「明日の午後1時に君が学校でどうしているかなと思うから、私が応援していること思い出してね」というと、ありがとうございます、とぺこりと頭を下げた。
口には出さないけれど、あゆみも多少は同じことを感じているのだろう。
きっと来週はニコニコいつもの調子で会えるだろう。