2010年4月 のアーカイブ

4月15日

2010年4月15日 木曜日

水曜日は次男のアルバイトが休みなので、家族揃う唯一の日。
「今日の夕飯は何かなあ」なんてつぶやく声が聞こえてくると、母としてはちょっと嬉しくなる。
7時20分、準備開始。
出来上がりから逆算して、何から下ごしらえをしようと瞬時に考える。

先日、次男が結婚式に出て、カタログ引き出物でヘンケルの包丁をいただいた。
我が家の台所の包丁はどれもこれも切れなかったので、この包丁の切れ味のおかげで、みんな調理が楽しくなった。
何でも千切りやみじん切りにしたくなる。

本日はチンジャオロースーがメイン。レンコンのきんぴらやくらげの酢の物は作っておける。
もやしのナムルはパパッとできる。太い大根が一本、これは厚揚げと煮物にしよう。
タケノコは早めに糠を入れて茹で、しばらくアクを抜いた。
野菜を千切りにし、最後にチャチャッと炒めれば熱々が・・・。
その前に白菜とわかめでスープを作って、最後にかき玉汁にしよう。
と思って、炊飯器を確認したところ、なんとご飯が焚けていなかった。
あわててスイッチオン。
炊けるころを見計らって8時ちょっとにみんなが食堂に集った。
食卓も整い、さあ、いただきます。
あれ、ご飯がないよ。
今焚けるから。
チンジャオロースーの皿を中心に、周りに並んだものを遠慮がちに少しずつ味見をする子どもたち。

炊飯器に見に行くこと20回。
この炊飯器、炊き上がってもウンともスンともピーとも言ってくれない。(「さっきから炊けていましたよ」とすましているような、よそよそしさがある)
前のが壊れて、使っていないのを譲ってもらったのだが、一昔前の仕様なのか、予約炊飯は4時間8時間10時間と大雑把だし。
米を洗って水をここまで入れて、という線が釜を同色でほとんど確認できず、いつも目分量。
譲ってもらって文句は言えないが、炊きあがりぐらいピーと教えてくれてもいいじゃないか。

8時25分、ご飯が炊き上がり、茶碗に盛った瞬間、チンジャオロースーはお皿から消え、あっという間に夕飯は終了したのだった。

新しい環境は?

2010年4月11日 日曜日

高校1年、まだ新学期始まって何日もたっていないのに、憂鬱な顔をしている男の子がいる。
頑張って入った高校は40人8クラス。
都立高校ならまあ、普通の規模である。
しかし、いままで40人足らずの学年をやっと2つに分けて、1クラス16,7名の中学に通っていた。
高校へ行って、40人もの生徒がひとつの教室にいるというだけで息が詰まりそうだという。
学校のどこへ行っても人人人。今までにない環境なのだ。
しかも都内から集ってきた優秀な子ばかり。
地下鉄で千駄木に戻ってくると、知っている顔を見つけてほっとするという。
そうかあ、わかる気がする。
保育園も1組18人だったし、小学校も小規模。
あゆみたちは隣の学校で、区内でも多い小中学校をでたけれど、谷根千地域でも少ない学校は1クラスしかない。
区内の中学校が自由選択できるようになって、人気が集中するのか学校によって人数が大幅に違う。

いつまでも腕の中にいるわけにはいかない。
徐々に環境になれると思うけれど、今の彼は切実だ。
「明日の午後1時に君が学校でどうしているかなと思うから、私が応援していること思い出してね」というと、ありがとうございます、とぺこりと頭を下げた。
口には出さないけれど、あゆみも多少は同じことを感じているのだろう。
きっと来週はニコニコいつもの調子で会えるだろう。

またまた1年生

2010年4月8日 木曜日

暖かい日が続くと思ったのも束の間、寒い入学式でした。
あゆみ高校1年生になりました。

学校に来るのは3回目。駅から式に間に合うように必死に歩く。こういうのが私には辛い。
ほとんどの人が席についている中、ぽつんと空いている席を見つけ、前のほうに座る。チラッと横を見ると、同じ横列のとなりの組に知った顔。Yの甥っ子の息子さんが同級生になったのだ。そうだった。Yが高知からよろしくねって電話もらったな。不思議なご縁です。

式の後、教室で担任からご挨拶があった。
頭髪検査を厳しくしていて、染めたりパーマは禁止。
天然パーマや茶色っぽい髪の人は「地毛届け」を出してください。というので、ブッと噴出してしまったが、届けのいる方? というと、何人ものお母さんが手を上げた。
運動系の部活で紫外線で色が抜けるとか。
あるお母さんが、「うちは天然パーマで短く切ったら膨らんでしまったので縮毛矯正をしようと思うのですが、どう書けばいいでしょう」と質問した。
縮毛矯正が普段の姿だと思っていたら、下から生えてきた髪の毛が縮れていて、「パーマをかけているんじゃないか」と言われることもありそうだ。黒く染めていて、それが普段の髪と思っていたら、下から茶色の髪の毛が生えてくるのも考えられる。日焼け防止スプレーというのもあるそうだ。
先生は「とにかく現状の様子を書いてください」という。

12年前の話だが、長男の入学式で話をした生徒会委員長は緑色の髪の色をしていた。あの時先生は「皆さんびっくりされたと思いますが、髪の色も個性ですから」と説明した。洋服も自由、持ち物も、化粧も、アクセサリーも自由だったが、乱れた服装をしたり、派手な化粧をする子はいなかった。今でもあの学校は制服もなく、自由自律でやっているのだろうか。

あゆみは本日から通常授業へ。
朝シャンして、お弁当を持って7時45分に家を出ました。
今までのセーラー服もかわいかったが、ブレザーにリボン、チェックのスカート姿がまぶしい。