4月15日

水曜日は次男のアルバイトが休みなので、家族揃う唯一の日。
「今日の夕飯は何かなあ」なんてつぶやく声が聞こえてくると、母としてはちょっと嬉しくなる。
7時20分、準備開始。
出来上がりから逆算して、何から下ごしらえをしようと瞬時に考える。

先日、次男が結婚式に出て、カタログ引き出物でヘンケルの包丁をいただいた。
我が家の台所の包丁はどれもこれも切れなかったので、この包丁の切れ味のおかげで、みんな調理が楽しくなった。
何でも千切りやみじん切りにしたくなる。

本日はチンジャオロースーがメイン。レンコンのきんぴらやくらげの酢の物は作っておける。
もやしのナムルはパパッとできる。太い大根が一本、これは厚揚げと煮物にしよう。
タケノコは早めに糠を入れて茹で、しばらくアクを抜いた。
野菜を千切りにし、最後にチャチャッと炒めれば熱々が・・・。
その前に白菜とわかめでスープを作って、最後にかき玉汁にしよう。
と思って、炊飯器を確認したところ、なんとご飯が焚けていなかった。
あわててスイッチオン。
炊けるころを見計らって8時ちょっとにみんなが食堂に集った。
食卓も整い、さあ、いただきます。
あれ、ご飯がないよ。
今焚けるから。
チンジャオロースーの皿を中心に、周りに並んだものを遠慮がちに少しずつ味見をする子どもたち。

炊飯器に見に行くこと20回。
この炊飯器、炊き上がってもウンともスンともピーとも言ってくれない。(「さっきから炊けていましたよ」とすましているような、よそよそしさがある)
前のが壊れて、使っていないのを譲ってもらったのだが、一昔前の仕様なのか、予約炊飯は4時間8時間10時間と大雑把だし。
米を洗って水をここまで入れて、という線が釜を同色でほとんど確認できず、いつも目分量。
譲ってもらって文句は言えないが、炊きあがりぐらいピーと教えてくれてもいいじゃないか。

8時25分、ご飯が炊き上がり、茶碗に盛った瞬間、チンジャオロースーはお皿から消え、あっという間に夕飯は終了したのだった。