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文月 / 絵 あらいあやの

2004年7月の更新情報

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情報トピックスに少し余裕のあるお知らせ。

今週のショック「中島らもさん死去」
つい2週間ほど前、ほうろうさんで本棚を眺めていて、なんとなく「今夜、すべてのバーで」を買ってきて、久しぶりに読み返して、一週間禁酒なぞしてみたところでした。ちょっとしたシンクロニシティに驚きつつ、残念。
快作「ガダラの豚」は、お勧めです。僕の中では、あの年(1993年!そんな前か)のベストでした。
昨日ですが、情報トピックスに小中学生の夏休みの宿題にもってこいなイベントを追加。7月30日までなのでお早めに。

ところで、前回に引き続きFree Cultureネタですが。翻訳をしている山形浩生氏はアクが強いキャラクターですが僕はお勧めです。くだけた独自のスタイルだけれど、ちゃんと日本語になっているのがイケてると思います。実は翻訳者の名前を覚えて、翻訳者で本を買うようになったのは、僕の中ではカート・ヴォネガットの浅倉久志氏以来です。以下読んだ中でお勧めを。
コンピュータは、むずかしすぎて使えない!
たかがバロウズ本。
クルーグマン教授の<ニッポン>経済入門
当然、レッシグの「コモンズ」と「コード」もね。

あああ、見ました。一昨日。隕石。
団子坂から見ました。東京ドームの上あたりを、南から西の方向に、緑色のおっきい光が通ったのを、見た気がしたのは、酔っ払いの夢じゃなかったのか。
情報トピックスに一昨日深夜3件と今日2件(ほうろうのお知らせより再掲)。


個人的には待望の「Free Culture − いかに巨大メディアが法をつかって創造性や文化をコントロールするか」の翻訳が出ます。来週発売ですが、英語オッケーな人はオリジナルの英語版は無料で全部読めます。一年ほど前に少しここでお勧めした「コモンズ」の著者レッシグの最新著作です。

Free Cultureはアメリカで今年の3月にPenguin Pressから出版されると同時にインターネット上でテキストがすべて公開されました。クリエイティブ・コモンズの「帰属・非営利」ライセンスです。これは、1)レッシグさんが書いたことを明記する、2)商売に使ってはいけない、の2つを守れば自由に使っていいというものです(正確にはクリエイティブ・コモンズのサイトを確認!)。条件さえ守れば、印刷して友達にあげてもいいし、自分のWEBサイトにそのまま載せてもいい。

なんだか太っ腹なように思うかもしれないけれど、別にこれで損するとは限らない。僕のように本一冊分をコンピュータの画面では読みたくない(しかも英語で)人はやっぱり本を買う。もちろんプリンタで印刷することもできるけれど、その手間と紙代に比べて本が高いわけでもない(まあそこまでして読んでくれるならそれもいいじゃない)。何か気になって調べようと思えば、インターネット上にたくさんあるこの本のテキストを検索して調べることもできる。いいよね。これがお客様本位の姿勢ですわ。

まあ、面白いのは間違いないので黙って買って楽しむべし。

あ、中国語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語、ポーランド語、デンマーク語の翻訳もオンラインで読めるようです。山形浩生訳のFree Culture日本語版のライセンスがどうなるのかも興味深い。
情報トピックスに2件。古書ほうろうからのお知らせにもイベントの情報があります。

US-CERT「IEの乗り換え」を勧める警告で、『Mozilla』ユーザーが急増という記事がありますが、今のインターネットエクスプローラは結構危険な状態なので、MozillaやFirefoxに変えることを僕からもお勧めしておきます。僕はハッカーではありませんが、お金もかからずより安全ならばそちらを使うというのは普通の判断ですから。

記事中に「ハッカー」とありますが、これは本来はすごい技術を持っている人を尊敬と憧れの気持ちを込めて呼ぶときに使う尊称です。その意味で読まないと意味が通らないのでご注意を。今でも技術屋の間では常識ですが、新聞やテレビのニュースでは悪者のことをハッカーと呼んでしまうので一般には誤解されているようです。
ちなみに悪者のことは「クラッカー」といいます。技術的には単純なウイルスを作ってばらまいて喜んでいるいるようなやからは「スクリプト・キディ」(ショボいスクリプトを書いて喜んでるガキんちょ、ぐらいの意味)といいます。

技術屋の読むニュースを普通の人は読みませんから、こういう技術ネタこそここで書くのにふさわしい、と実は思っています。
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