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くまのかたこと

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11月24日(月曜日)

手帳も残り少ない.今日は住宅総合研究所主催の江戸東京フォーラムで川越に行く。午前中から町あるきがあったが,体調不良でパス。
大学に勤めていた3年間、よく来た町だがどんどん変わっている。蔵の町並の中、老舗の通称お茶亀さんの素晴らしい蔵でシンポジウム。
川越チーム、市役所職員でもあり、蔵の会のメンバー荒牧さんも、地域雑誌「小江戸ものがたり」の藤井美登利さんも川越唐桟で登場。
小江戸と言ってもこの町は明治26年の大火のあとの町並みだが、これが残ったのは道路計画があって建て替えられないでいたから。
そのうち町並みの方が重要だということになり、曲折の末、国の伝統建造物群保存地区になった。住民もよく頑張るが、市役所の中に住民でもある専門家がいることも大きな強み。鏡山酒蔵や織物市場の保存運動が市民の中から起こると、市役所はちゃんとお金を出して取得し、その活用を考える。そこに東洋大学の内田雄造先生や千葉大の福川祐一さんなどが長年かかわっている。文京区などと大きな違いだ。
夜のニュース、次官夫妻を殺したと称する男、階下の住人や工事の人を怒鳴っていたという証言ばかりで、これでは粗暴な印象をあたえるが、ここで「犬や猫の救出ボランティア」をやっていたという証言はじめて出て来る。やさしい人だったのではないか。

森まゆみ

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