11月21日(金曜日)
恐ろしい日である。朝から文化庁、そのあと日比谷図書館に16ミリフィルムを返し、それからNHKの番組審議会に出て、車で巣鴨に向かう。ついでに言うと審議会のあとハイヤーをよんでくれるのと懇親会は不必要だと思う。そのお金があったらいい番組を作るのに使うか、受信料を一円でも下げたらいい。国の文化庁の予算は1000億しかないが、NHKの事業費は7000億。かなり無駄が多い。夜は巣鴨で。「明治女学校廃校100年記念」のお話。この来場者数で講演料を頂くのはためらわれる。一人当たりにするとーー自分が主催することもあるからすぐコストパフォーマンスを計算するが、行政の人は全然考えないみたい。
こんな一日を反省、サトコと気分転換にならびの充味なる居酒屋でぼんやり一杯。おいしいつまみのあるいい店であった。先に帰るふっくらした手伝いの女の子、中国の人だろうか、「お先に」と客に挨拶していった。こういうことに心が和む。「いのちの授業」の山田泉さんなくなる。精一杯輝いたいのちだった。
森まゆみ
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