まるもりの真理ちゃんから野菜がどっさり届く。まずほうれん草のおひたしを作る．手でちぎる時からしゃきっと音がする。
つぼみなはニンニクいためにする。椎茸やら何やら入れて太田さんのひっぽ味噌でみそ汁。これでじゅうぶん。
昼過ぎ、印刷博物館で「明治大正、雑誌で活躍した女たち」を語る．「青鞜」から「婦人公論」へ。展示はすごい充実。
来てくれたポン太こと山本明子と上野の「干物や」で一杯。浅草店はうるさかったが、口開けのせいか静かに飲めた。このみせ、床下は池でコイが泳いでいる。
通路が狭くて、迷路みたいで火事になったらどうしよう。6時にゼミの卒業生とまちあわせ、またチェーン店にはいったが、２時間で出てくれと言われ、１時間半後にきた子は料理を注文できず、しかし御通し代はとられるというひどさ。その上天井からは温風がふきだし顔がバリバリ、喉も痛める。ゲン直しに北畔の並びのふみ作だったかな、ご夫婦がやってる店で飲み直す。ああ静か。ああうまい。銀杏も、おでんも、メゴチの天ぷらも。そのうえたこの頭や牛蒡の煮たのもサービスで出してくれて、上野にこんなしみじみ酒場があったのか。また来よう。みんな社会人になって顔が締まり、明るくなった感じ。長時間労働で大変そうだが、２０代の前半はがんばりが効く。なんでも新鮮だろうし勉強になる。

森まゆみ