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台湾視察旅行報告2004

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台湾旅行報告 六日目
2004年3月14日(日)  守本善徳

衛兵の交代式

悪寒は夜中にたっぷり汗をかいたらスッキリ直っている。結局昨日は朝ごはんしか食べていなかったので、ものすごい空腹で朝6時に目が覚める。ホテルの朝食が始まっている時間なので、バイキングの朝食をガツガツいただく。 ロビーに集合すると、初日、二日目とお世話になった松金さんがみえている。みんなから、昨夜の夕食の話を聞いて少し悔しい。マッサージはまああんまり興味ないけれど、京劇は見たかった。

バスで故宮博物院に向かう。途中、殉死した兵隊さんを祭っているお寺(名前失念)の前を通る。衛兵の交代式があるから少し見ていきませんか、ということでバスを降りて見学。最初は20人ぐらいだった見学者が、9時が近づくにつれてどんどん増えて、100人は軽く超えた。日本語もあちこちから聞こえてくる。
交代する衛兵の行進が始まる。途中、銃剣を使ったパフォーマンス。二人一組で銃剣をクルクル回したり、投げ合って交換したり。ほー。松金さんが、京劇は10回見ると1回は失敗するけれど、この衛兵のパフォーマンスは失敗したところを見たことがないとのこと。 別の場所でも衛兵のパフォーマンス。どのくらい練習してるんだろうなぁと眺めていると、ガチャンと落としちゃいました。いましがた言っちゃった松金さんも、あっ。観衆からはこの失敗になぜか拍手。なかなかみられない失敗だからでしょうか。

故宮博物院

松金さんのガイドで故宮を観る。これはなかなかゼイタクな体験でした。
故宮に入ってまず3階に上る。並んだ青銅器はどれも紀元前のもの。青銅器には見方があって...あ、覚えていない。観ているときはすごく納得してみていたのに。 フロアを降りながら、つづいて陶器。宋の時代の青磁が美しい。時代を下がるごとに華やかな装飾がついてきて、ゴテゴテした感じがする。松金さんによると、このあたりは技術の進歩をみるべきだとのこと。鑑賞するには朝鮮の陶器の方が日本人にはあっているような気もします。 そして山水画。こういう絵を書く人はみんな高級官僚で、都会の真ん中で役所に通勤している。実際に山水画の風景のような場所に住んでいるような人ではなく、風流な暮らしへのあこがれを絵にしているそうです。なるほど。 乾隆帝、康熙帝などのハンコが押してあるのが、美しい書画とされるそうです。見ると確かに、掛け軸のど真ん中の一番目立つところにたくさんハンコが押してある。あれは署名ではなかったのだね。 一時間程度ですが充実の故宮体験。

散歩、昼食

昼食に小ロンポウをたくさん食べる。おいしい。メニューを見ると、日本の高島屋に支店がある。というか、台湾より日本の方がお店の数が多いような。 町を歩く。台北の町は、しゃれたレストランや屋台の並ぶ繁華街、オフィスビルの立ち並ぶような地域でも、すぐ近くに普通のアパートがある。家賃の相場を聞いてみると、3LDKで12万円程度とのこと。 町の小さな本屋さんに入ってみる。去年だったかの芥川賞をとった小説が翻訳されて平積みになっている。単行本はハードカバーがほとんどなくてソフトカバーばかり。高いと売れないんだそうです。

日本へ

空港まで野村さん、松金さんにお見送りいただいて、日本へ。
松金さんの的確な説明は大変勉強になり、いろいろ知りたくなりました。大学でも良い講義をされているのだと思う。ありがとうございました。
野村さんにもいろいろ教わりました。谷中の反省会でお会いするのを楽しみにしています。

ふう

とにかくもりだくさんの旅行でした。
いただいた名刺が厚さ1センチになりました。
後半は勉強のしすぎか、薄着がまずかったか、体調崩して記憶がまばら。
今は台湾の歴史をちゃんと勉強しようといろいろ本を読んでいます。
またいつか行きたいものです、台湾。
おしまい。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
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守本善徳守本善徳 システムコンサルタント
愛知県名古屋市に生まれ、石川県七尾市で大きくなって、東京都文京区でもっと大きくなる。2000年より谷根千ねっとの運営管理者(残念ながら食い扶持ではない)。
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