地域雑誌「谷中・根津・千駄木」 44号
芸術家のいた喫茶店 - 「リリオム」の時代
1995年10月25日(水曜日)発行
420円
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特集 芸術家のいた喫茶店 - 「リリオム」の時代
みんなよくお茶を飲んだものだ。何だかだと云ふと直ぐリゝオムへ寄ってお茶を飲む時間の方が多かった様な気がする。実を云ふと私は少々呆れた位ひだ。
「石田君を憶ふ」(石田新一追悼誌より/武野貞俊)
彼等は「リリオム」を「穴」と称した。
芸術家を遇するに甚だ適性を欠く
一般的風潮の中で、
穴こそは魂の安住地であった。
そこでは世界的なレベルの芸術家達と
ひとつの生活であった。
ダビンチ、ラフアエロから
セザンヌ、ピカソ、
マチス、モヂリアニ、スーチン、etc
国籍と時代を超えた
自由な世界であった。
(山内為男追悼誌より/中林政吉)
協力 新田基子、薗田道子、高橋千秋、中林啓治、創風社
茶房「リリオム」推定復元図(外部)/株式会社セノグラフィカ・中林啓治
リリオムに集った芸術家
* 勝本勝義 通称 小グマ
* 石田新一 通称 パン(ギリシャ神話の牧羊神)
* 田尻稲四郎 通称キスリング
* 松本竣介(佐藤俊介) 通称 俊ちゃん、フルポン(フループポンチ)
* 山内為男 通称 タメオ、モヂ(モヂリアニ)
* 薗田猛 通称 ボル(ボルシェヴィキ)
* 新田実 通称 大グマ
* 杉原幸 通称 バル(バルザック)
* 麻生三郎
其の44 「リリオム」特集 (48p) 1995/秋
表紙/中林啓治「ありし日の茶房リリオム」
四国松山の地域誌「ジ・アース」の創刊宣言+解説
煙草屋とペンギン−写真/高野ひろし
「リリオム」の時代−谷中三崎坂四五番地・芸術家のいた喫茶店
「リリオム」と「赤荳会」
赤荳−勝本勝義(一九三九年、「石田新一追悼誌」より)
父、母の「リリオム」−中林啓治さんに聞く
「リリオム」の思い出−難波田龍起さんの手紙(新田基子さん宛)
追憶の散歩−一九三〇年代「リリオム」を歩く
新田基子さん/園田道子さん/高橋千秋さん
谷根千ちず
ご近所調査報告−本を直す、本を守る「キャット」−出版物の修復保存の現場を訪ねて
郷土史発掘−駒込林町二五番地のロシア人・大正五年の夏の一夜−檜山真一
谷根千オンブズマン−「町づくり」にこうした提案は?−大竹亮さんの手紙より
町の景色その2−夕暮の根津神社−絵・文/佐藤やゑ子
確連房通信
最後の子育て日記−おんぶの巻
おたより
「一味会」の思い出−高間正勝さん
谷中・すぺーす小倉屋−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ
関連リンク
谷根千49号に補遺 駒込動坂町九二番地−彫刻家・新田実のアトリエ−新田基子
谷根千48号に補遺「団子坂下茶房リリオムの履歴書」
谷根千17号「谷根千に生きた 夭折の芸術家たち」
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