地域雑誌「谷中・根津・千駄木」 35号
谷根千流 100人100様の食 - 私のおなかはその日気分
1993年4月10日(土曜日)発行
350円
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特集 谷根千流 100人100様の食 - 私のおなかはその日気分
突然、本郷通りは天安の天丼が食べたくなる。
事務所から坂さえ登れば二、三分。「行こ行こ」と嫌がる二人をむりにさそい、十一時五十五分についたのにもう行列。アーア。
しかし店の人の応対は実にいい。特段イバラナイ。淡々と「お次は何名様?」とにこやかに聞いてくれる。「三人」といっても一人の人を先に入れたりしない。あれはハラ立つものなあ。やっと入れた。四人のテーブルに三人しかいなくともむりに相席にしない。食事中、席をずれろとかいう店があるけどあれはヤダ。あくまで順番。テキパキとニコニコ。店の人はイバラナイし精一杯やってる。それで「死ぬほどウマい」天丼が食べられれば、少し待たされても誰も文句は言わないヨ。今日は穴子がなくて、エビとかきあげに白身魚だった。あゝおいしい。幸福だ。しかしこの快楽は長つづきしない。あっという間にドンブリの底が見えてきた。
(M)
◆谷根千はグルメガイドではないので、登場するお店の場所、電話、定休日等の問合せにはお答えできません。ご理解ください。
是非、情熱で探してね!
扉モデル・柳屋のたい焼き/よっとくれの人びと
其の35 1993.04.10
「食」特集(48p)
表紙/「安愚楽鍋」(明治4年)
口上・谷根千春の社説−文京・台東でも住民参加の教育委員会を
エッセイ・谷中のたんぽぽ−野沢延行
谷根千流・100人100様の食−わたしのおなかはその日気分
今日くらい外でごはん食べよ
天豊ファン
あの人とこの店へ
正統派ぼくのグルメガイド
食いもののウラミ
体によいカレーの話
味と量と値段にもこだわって
つるつる談義
ロマン君シベリアを食す
甘党の哲学
お茶をください
この店、つまみはコレ
南洲屋の肉豆腐
よく行く飲み屋
女ひとりのカウンター
幻の銘酒と幻の店
わたしだけのお箸
よっとくればなし
忘れえぬこの味
食べものの原風景
閑文字−なつかしの食べ物
○秘仲居日誌
都電補遺−荒川線に乗ったよ
谷根千ちず
ちょと離れたご近所調査報告−教育の原点、人を育てた巣鴨
巣鴨周辺教育関係図
谷根千オンブズマン−われら「自転車」操業(上)
自転車を引き取りにいく
新聞配達の後を追う
真相に迫る−駒込ピペットの謎
確連房通信
おたより
谷中の夜中−写真/北小路康敬
編集後記
文化ガイド
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