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地域雑誌「谷中・根津・千駄木」 29号
谷根千古美術ストリート
1991年10月15日(火曜日)発行  350円   在庫有りマス -> 購入方法
29号 谷根千古美術ストリート
特集 谷根千古美術ストリート

こわごわのぞいてみました
おそるおそる入ってみました
勇気を出して聞いてみました

僕の青磁の硯屏は團子坂の骨董屋で買ったものである。尤も進んで買った譯ではない。僕はいつかこの硯屏のことを「野人生計の事」といふ随筆の中に書いて置いた。それをちょっと摘録すれば─
或日又遊びにきた室生は、僕の顔を見るが早いか、團子坂の或骨董屋に青磁の硯屏のでてゐることを話した。
「賣らずに置けといって置いたからね、二三日中にとって来なさい。もし出かける暇がなけりゃ、使いでもなんでもやりなさい。」
突然僕にその硯屏を買う義務でもありそうな口吻である。しかし御意通りに買ったことを未だに後悔してゐないのは室生のためにも僕のためにも兎に角欣懐といふ外ない。
この文中の室生といふのはもちろん室生犀星君である。硯屏はたしか十五円だった。

芥川竜之介 「身のまはり」
其の29 1991.10.15
古美術特集(48p)
山本笑月「根津の風流劇場」(「明治世相百話」中公文庫より)+解説
根津小学校、秋の大運動会(昭和29年)−写真/木村正治氏撮影
団子坂・三崎坂−谷根千古美術ストリート
柳泉堂、栄林堂、サンユー、SHIN、明六つ、服部商店、古美術服部、奉生堂、大久 保美術舗、ギャラリー箋、二本木商店、雅笙、宏西堂、雅風堂、弘和洞
ご近所調査報告(本駒込)−定食屋「こもん軒」の夢
この町にこんな人(谷中)−谷中町に90年−太田臨一郎さん
林町事典補遺−訂正と積残しの巻
谷根千ちず
日本美術院の足あと−引っ越し魔天心
美術院グラフィティ
ついでに聞く・昔の銭湯−初音湯・鳥谷俊次さん
27号訂正
チラシにつられていってみる1(本駒込の松塚邸)−いかにして体にやさしい家をつくるか
父、建畠大夢(17・18・21号の補遺を兼ねて)−渡辺町の思い出−建畠覚造氏に聞く
ランドマーク保存ニュース
智恵子の生家、甦る、シビックセンターと文化財、雑司が谷の山原鶴邸
確連房通信
あんな店こんな店−三陽食品、柳沢商店、清水かまぼこ店
青鞜特集関連−田井亮子さんのお便りから
おたより
著者自筆広告19−森まゆみ「小さな雑誌で町づくり」晶文社
千駄木・服部商店−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ
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ima2006年3月4日(土) 22時21分
古美術服部さんは鑑識眼優れ、且つ勉学精神旺盛。尊敬すべき人材であります。昨今、既成概念に囚われ右往左往しがちな方々とは異なり経験豊富、大事にしたい人です。
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