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地域雑誌「谷中・根津・千駄木」 5号
 
森さんのおじさんと散歩しよ!
 
 
特集 森さんのおじさんと散歩しよ! 
 
明治の人は良く歩く。 
なかでも鴎外はよく歩いた。 
団子坂まで市電が通ったのがようやく大正六年であるから、歩くほかないのである。 
また晩年の鴎外の勤め先が、歩いた方が早い上野の帝室博物館であった。 
しかし、 
鴎外は歩くことそのものを愛していたようだ。 
そしてこの街も。 
街の人は歩く鴎外を見かけ、親しんだ。 
見る鴎外と見られる鴎外。 
この特集は「鴎外を歩く」ではなく、 
「鴎外が歩く」である。 
 
夕近し沙羅の木かげに水うてと 
先生呼ばす 馬を下りつつ 
北原白秋 
其の5 1985.09.15 
森鴎外特集(32P)  
表紙/石田良介「暗闇坂」 
日暮里・経王寺−スケッチ/川原史敬 
鴎外の愛した街・谷根千−森さんのおじさんと散歩しよ! 
 鴎外が歩く 
 花園町と赤松登志子 
 千朶山房と猫の家 
 観潮楼と荒木しげ 
 散歩する鴎外 
 鴎外みかけたことがありますか 
 荷風と鴎外 
 年譜(「鴎外のみちしるべ」より) 
「東大ケチョンケチョン」前説−根津の谷から−石飛仁 
坂のある風景−千駄木・狸坂−エッチング/棚谷勲 
この街にこんな人(本駒込)−コミュニティ・ワーカー・平井雷太さん 
ご近所調査報告−日展−千駄木の桂離宮 
谷根千マップ 
手仕事を訪ねて3−不忍通りの金物屋さん 
 小野塚刃物店、横川金物店、三金金物店三河屋、菅谷金物店、山崎刃物店、塩野金物株 式会社、大吉大貫商店、みねや金物店、植田屋吉田金物店 
郷土史発掘−棲み家としての町へ−藤原恵洋 
著者自筆広告3−吉村昭「東京の下町」文藝春秋社 
味のグランプリ−ギョウザ・桐生屋(動坂ストア) 
銭湯補遺−太郎湯(田端) 
おたより 
情報トピックス 
よみがえれ!パイプオルガン 
編集後記 
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参考文献(文献検索) 
「青年」 1978 森鴎外 新潮社(新潮文庫) 
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