!新谷根千ねっとはコチラ!

くまのかたこと - 旅の宿編

<-前へ  次へ->   一覧に戻る
 
雲仙観光ホテル 長崎

はっきり言っておすすめです。昭和の初期に建てられたハーフティンバーの高原リゾート。上海の西洋人が長崎航路で来てくれるかなあと作られたらしいが,きたのは日本人でした。とにかくホール、ロビー、食堂,廊下、階段の細部がすごい。そして客室はちゃんとレニューアルして大変快適です。
泊まったのは台風の日でしたが,このクラシックで落ち着いたちょうどの中で静かに過ごす贅沢は楽しめました。ちょっとローマ風呂のような洋風のおふろも広々していた。さてこの日は天草四郎ゆかりの島原城,日之江城を見てからでしたが、幕府によるキリシタン弾圧の激しさ,籠城戦と犠牲者のかずを考えると身震いしてしまった。そこにいくと前日見たドロ神父ゆかりの建物はなんとのどかだったのでしょう。明治の解禁後に外浦に来て,村人たちに農業や織物をおしえ、そうめんやマカロニ工場を建てたドロ神父のことを思うと口笛でも吹きたくなります。

森まゆみ
2008年10月26日(日曜日)公開

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
このworkは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。
ページトップへ