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地域雑誌「谷中・根津・千駄木」 1号
 
菊まつり特集
 
 
向こう横丁の 
 
むこうよこちょの おいなりさんへ いっせんあげて 
ちゃっと おがんで おせんの茶屋へ こしをかけたら 
しぶ茶をだして しぶ茶 よこよこ よこめでみたらば 
こめの だんごか つちの だんごか おだんごだんご 
このだんごを いぬにやろうか ねこにやろうか 
とうとう とんびに さらわーれた 
 
笠森お仙に題を取ったこの歌は、昭和初期のころまで、東京を中心に、関東・東北地方で広く歌われた。 
笠森稲荷に願をかけるときは、まず土の団子を供える慣しだった。 
だから門前の茶店では、土と米と両方の団子を売り、茶屋の女たちは、「米のかえー、土のかえー」と声をかぎりに叫びたてていた。 
其の1 1984.10.15 
菊まつり特集(8p) 
表紙/菊模様の浴衣柄 
「向う横丁の」−笠森お仙子守歌+解説 
団子坂の菊人形 
大円寺と瘡守稲荷 
笠森お仙伝説 
三崎坂マップ−イラスト/つるみよしこ 
明治はるか菊人形−植え梅・浅井美恵子さん、清水清大園・清水喜代さん、菊見せんべい・天野きみさん、染井鉱作さん 
薮そば遺聞 
菊づくし 
文学に現れた菊人形 
やねせん横丁−4コマ漫画/つるみよしこ 
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