「最後の越後瞽女」小林ハル師三回忌追善
第21回 唄語り 竹下玲子の会
受け継がれた「おんな語り」の美しさ・楽しさをいまここに…
小林ハル師より伝承
祭文松坂「八百屋のお七忍びの段」
若林一郎・作詞/竹下玲子・作曲
新作唄語り 昔噺正直正兵衛
平成19年4月18日(水曜日)午後7時開演
お江戸日本橋亭(中央区日本橋本町3-1-6 日本橋永谷ビル1F 03-3245-1278)
銀座線三越前駅より2分(出口A10番)JR新日本橋駅歩2分 JR神田駅歩7分
木戸銭 2.000円
お申し込み・お問い合せ
電話090-9295-8410 ファックス03-3812-8517 若林まで
◎「最後の越後瞽女」小林ハル師が105歳の天寿をまっとうなさって、早くも三回忌を迎えます。その後、瞽女という盲目の女旅芸人が伝えてきた芸能に注目する人がほとんどいないのは残念なことです。女性が芸で渡世するのを禁じられた江戸時代、盲目の瞽女だけがそれを許されました。そして彼女たちはひっそりと中世以来の日本の「おんな語り」の伝統を守ってきたのです。「瞽女唄」はプロでしか伝承できない貴重な芸能です。それはいま、竹下玲子さんによって立派に伝承されています。
◎「瞽女唄」というだけで「あわれな唄」とか「むずかしい唄」という先入観をお持ちの方に、『八百やお七』という語り物をお聞きいただきたいと思います。恋人の枕元に忍び込んで、「野菜尽くし」の恋文を読み上げるお七は、マンが文字でラブレターを書く現代の少女のような感性。言葉にもむずかしいところはまったくありません。
◎竹下さんは「おんな語り」の伝統を生かした新しい唄語りにも挑戦しています。今回の新作は『昔噺正直正兵衛』、東北の民話にもとづく、しみじみとした情感をたたえた物語です。ぜひとも皆様お誘い合わせの上、伝統の唄語りの楽しさに耳を傾けてください。