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ギャラリーKingyo「裏町日和」竹氏正展
2007年2月20日(火曜日) 〜 2007年3月4日(日曜日)
ギャラリーKingyo
TEL ギャラリーKingyo
WEB http://www13.plala.or.jp/sd602kingyo/
2/20(火)〜3/4(日) 休日:2/26(月)
12:00〜19:00(最終日17:00まで)
入場料金 無料
ギャラリーKingyo
文京区千駄木2-49-10
TEL: 050-7573-7890 FAX:03-5815-7814 (担当 扇谷)
        
「三丁目の夕日」という映画が評判になった。懐かしい昭和の背景が夕日に染まる。私は見ていないが、多分沢山の人が郷愁をそそられ胸を熱くしたのだろう。

最近テレビのスイッチを入れると、「昭和を訪ねて」とか「昭和の面影を探す」とか、そんな番組もよく目に付くようになった。ちょっとした昭和懐古ブ-ムのようだ。明治は遠くなりにけり、という言葉は既に死語、大正ロマンも夢、はいいが、昭和まで懐古しなければならないほど遠くなってしまったのだろうか、と思う。

考えてみると、昭和という年号がなくなってからまだ18年しか経っていない。それなのに、探したり懐古したりしなければ昭和が見付らなくなってしまった東京という都市の、異様さに驚かされてしまうのである。西欧ではまず考えられない変化の速度ではないか。

木造建築の宿命と言われるが、利権に追い討ちをかけられれば昭和の板塀などひとたまりも無い。たちまちマンションだらけの味も素っ気も無い風景に変わってゆく。夕日を美しく見られない東京なんて魅力はない、と昭和一桁生まれ爺さんはぼやいているが、犬も歩けば棒に当たる。当たったところで裏道を曲がってみようか。そこは三丁目の筈だろ。 夕日をみましょうか。

(竹氏正)
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