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退任記念
羽生 出 展:面と空間の詩学

羽生出は34年にわたって母校東京藝術大学絵画科油画での後進の指導にあたるとともに、国画会展、80年会展、個展を主に発表活動を続けてきた。初期の色彩豊かな構成による人物室内の情景や、詩情豊かな静物と風景を構成した魅惑的な具象作品から、いくつかの表現形式を経て、現在の分割による色面と空間の構成へと表現の幅を広げてきた。羽生出の眼は一貫して「自然」に向けられ、その確固とした視点は、自然の持つ様々な様相を探求し絵画という場へ引き込んできた。その制作と思考は穏やかな揺らぎの中で、「自然」からの形をテーマとしている。自然と対峙する庸は寄せては消える波のように、ダイナミックな流れの一端を作品として昇華し、作品の変容する様は四季の様でもある。本展は、油彩・水彩・素描およそ100余点で構成し、羽生絵画の全貌をみてとれる展覧となっている。

会期: 2007年1月11日(木)-1月28日(日)
月曜休館
午前10時〜午後5時(入館は閉館の30分前まで)
会場: 東京藝術大学大学美術館 3階展示室　
　　　　　　110-8714　東京都台東区上野公園12-8
主催: 東京藝術大学　東京藝術大学大学美術館
後援:　　上野芸遊倶楽部
観覧料: 無料
<問い合わせ>
ハローダイヤル:03-5777-8600