日本の母の心を育てた伝統の女語りに、耳を澄ませてください。
「葛の葉子別れの段」 竹下玲子
「狐狩りの段」 中村文映 五味亜紀
*演目は他に新作唄語り『蛙牡丹餅』など。
2005年9月19日(月・祝) 午後6時半開演
お江戸日本橋亭 電話03-3245-1278
地下鉄銀座線「三越前」駅A9出口徒歩2分
JR総武線「新日本橋」駅3番出口徒歩2分
木戸銭 2,000円
お申し込み、お問い合せ
電話03-3812-8517 若林一郎まで E-mail:ichi-waka@tcn@vatv.ne.jp
◎今年5月、「最後の越後瞽女(ごぜ)」小林ハルさんは百五歳の天寿を全うなさいました。けれども、瞽女という盲目のおんな旅芸人がひっそり護ってきた日本の「おんな語り」の伝統は、竹下玲子さんによって受け継がれています。
◎瞽女唄といえば『葛の葉子別れ』というくらい有名な演目。これは最近『陰陽師』で有名になった安部晴明の出生の物語で、中世の芸能「説経」の『しのだ妻』という語りものが原典です。こういう「子別れ」の物語に耳を澄ますことによって、日本人は「親子の情」を学んできたのでした。
◎今回は新作『狐狩りの段』にふたりのお弟子さんが挑戦。ハル師から伝承した『子別れの段』を竹下さんがたっぷりとお聞かせして『しのだ妻』の原形を復活させます。
◎その他、福島の民話による楽しい小品『蛙牡丹餅』をはじめ、瞽女独特の節で唄われる『瞽女松坂』や『伊勢音頭くずし』など、懐かしい日本のメロディーをこころゆくまでお楽しみいただきたいと思っております。どうぞお誘いあわせてお出かけのほど、お願い申し上げます。
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