2004年11月3日〜12月3日
上野桜木にある彫刻家・故平櫛田中氏の旧居・アトリエは、この5年ほど空家になっており、その再生が長らく望まれています。(「谷根千」74号に関連記事掲載)
■平櫛田中邸リノベーションワークショップ
11/6(土)〜11/18(木)
11/6,7,12他、数日を予定(参加者募集中!)
リノベーションワークショップでは、家のお掃除、障子の張り替え、穴ふさぎ、ペンキ塗りなどちいさな補修をしながら、家を蘇らせていきます。無人だった家も、人の手が入ると急に生き生きとしてくるものです。ただ見に行くだけより、実感ある体験になると思います。どうぞご参加ください。
(参加希望の方は、できましたら今週11/4までにご連絡ください。)
■平櫛田中邸公開と作品展開
11/19(金)〜12/3(金)
出展作家:保科豊巳、岩井優、加藤千尋、本多麻美、山崎なな
■平櫛田中邸・アトリエをめぐる座談会
11/28(日)15:00〜
平櫛田中旧宅アトリエのお座敷にて行います
パネラー:保科豊巳(東京芸術大学絵画科助教授)
中村政人(東京芸術大学絵画科助教授)
平櫛弘子(平櫛田中氏のお孫さん、小平市平櫛田中館顧問)
椎原晶子(東京大学大学院文化財保存学修復建造物)
【平櫛田中と上野桜木アトリエ・住居について】
平櫛田中氏は、明治5年に生まれ、昭和54年に108才で亡くなるまでの生涯にわたって精力的に制作を続け、近代木彫芸術の発展に寄与された方です。
台東区上野桜木に、大正9年にアトリエ、大正11年に住宅部分がつくられて以来、昭和45年に小平に転居するまで、この地で暮らし制作を展開しました。
「岡倉天心像」や、「鏡獅子」などを制作し、昭和36年には台東区名誉区民、37年には文化勲章を受賞しています。ご近所との深厚も厚く、「デンチュウセンセイ」と親しまれました。
北側採光の天井の高い近代彫刻のためのアトリエ空間と、大正期日本建築の母屋から、質実な生活の中で制作に励んだ作家の精神が偲ばれます。
旧居は現在、出身の岡山県井原市の所有であり、この5年ほどは無人で使われていない状況です。このプロジェクトをきっかけに、平櫛田中の制作と生活の歴史に触れ、地域や芸大とのゆかりの中で再生する方向を考えてみたいと思います。
【問い合わせ】
特定非営利活動法人 たいとう歴史都市研究会
〒110-0002 東京都台東区上野桜木1-6-2
TEL&FAX 03-3821-6349
e-mail:tai_rek@hotmail.com
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